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食料自給率

{名も無き滝。津軽半島}
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先日、機会があり、テレビに出演させていただきました。
青森の普段の生活は実に豊かなものです。車で街中を走っているだけで、陸奥湾を見渡せ、八甲田山連邦や岩木山・東岳など自然の移り行く色とりどりの景色が眺められ、陸奥湾・津軽海峡・日本海・太平洋と異なる海に囲まれ、十三湖・小川原湖・十和田湖・十二湖などの美しい湖が点在し。津軽平野・南部周辺の平野・世界遺産白神山地などなどの山々から多種多様な海産物から農産物・果実類・畜産類・山菜など豊富な食料が産出されます。豪雪地帯で水不足とは無縁。節水とか取水制限などは存在しない。学区内には2~3軒温泉があり、車で20~30分走れば何十軒もの温泉に浸ることが出来ます。‘日本一美味しい水’と認定される水を擁し、日本酒は‘本当の酒’と言わしめた「田酒」をはじめ、ブランド化されてはいないが、濃厚で芳醇な地酒が沢山造られています。空気も澄んでいて、ここに住む人々も純粋で心優しい。環境がそうさせるのでしょう。県外から度々青森に来られる方々に「こっちの人は優しい。」とよく言われ「どこがそうなのか?」よくわからないときがありました。
青森ねぶたや八戸三社大祭、田名部祭りや雪祭りや桜祭りなどなど、豪快で勇壮・厳かな祭りも沢山あります。津軽三味線や民謡、津軽塗りやこぎん刺しなどの文化も心を打ちます。
‘自然を愛でて、温泉に浸かり、美味しい食事と美味しい酒が堪能できる’
今の時代、これ程の贅沢はないのではないでしょうか?
青森ではそれが日常的に行われているのであります。
‘青森県の食料自給率’をテーマに収録されたテレビでありまして、地元の食材だけを利用して飲食店をさせていただいている‘津軽割烹未来’にお声が掛かった訳であります。「青森県産でお料理を作ってもらえないですか?」ということでありました。
日本全体の食料自給率は平成19年では39%。
では、青森県の食料自給率は?
取材の中で地元の方々にアンケートを行ったところ、平均50%程。という認識が大方を占めました。「農業とかがあるから、それくらいでないですか。」という意見。
自分は飲食にかかわり、自分自身が‘食い物オタク・マニア’らしいので、20代前半は独立して店を持つため、借金して東京方面にグルメツアーに出かけたものです。今でも普段の生活は我慢して、お金を貯め、サービスやプレゼンテーションの勉強に北海道から仙台・関東・関西・九州にまでグルメツアーを敢行いたします。食べては青森が一番安くて美味しいですが・・・。地方にばかりいるとモチベーションが下がります。
{急激な雷雨に急いでビニールっこを被せる。青森ねぶた最終日の昼運行}
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青森を出れば出るほど、青森の豊かさに感動し、ここに生まれ育った事を誇りに思います。
自分の考えでは青森県の自給率は140%は有に越えているだろうと思っていました。ところがテレビの取材の結果、120%弱。ということだそうです。残念です。
度々、青森県民の地元に対する認知度の低さに心を痛めます。
「これ程豊かなところは世界見渡してもないのだよ。」と話しても、「ふ~ん。」と、地元の人達にとっては当たり前のことで、テレビの世界のほうがずっと豊かだと考えている。町場のスーパーの生鮮食品に並んでいる魚介類のレベルは東京ではお料理屋さんが使用するレベルの物が多数並びます。
平均所得は最低水準でも、あまりにも普段の生活は豊か過ぎる。でも、これに気付かない。
これが青森県民であります。
青森県が全国一の生産量を誇るもの。
にんにく・長芋・牛蒡・リンゴ・公魚・しらうお・イカ類・カシス・杏子など。5位以内のものは平目・ホタテ・昆布・ねぎ・人参・大根・蜆・サケ・マス・天然うなぎなどなど。そのほか大間のマグロや倉石牛。八甲田の本鴨や岩木山(嶽)のとうもろこし・名川のさくらんぼ・つがりあんメロン・鶴田のスチューベンブドウ。陸奥湾のガサエビ(蝦蛄)・トゲクリガニ・フジツボなどなどブランド化したものも多数。高級品では小泊の一本釣りのトラ河豚、鯵ヶ沢や深浦のアマダイ・のどくろ、下北のトキ鮭・マスの助、津軽海峡の大粒うに。数えたら限が無いほどの食料に囲まれています。そのうえ、米・魚介類・畜産・農産・果実類が20%づつの生産比率とずば抜けてバランスがいい。
他に、どこにこんな所があるのでしょうか?
ところが青森県民には当たり前。それで生活していけるので、商売も本当にへたくそです。
日本国は天然の要塞に囲まれ、平和に生活していくには実に豊かな環境だと思います。
交通の発達、主に飛行機の発達により世界のグローバル化の波に飲み込まれ、平和や安全は保障されなくなりつつあります。
「日本人にとっては戦争が非常事態。世界の国々にとっては平和である事が非常事態。」と著名な作家さんがおっしゃっておられました。
自分の生活する場所から、出れば出るほど、日本は豊かなところだと認識するものだと思います。その中で青森はトップレベルの豊かさを誇ります。金銭が豊かさの基準では決して無い。心の豊かさにこそ‘富’の明日はあると思います。
{マグロの聖地、大間の4㌔の天然鯛}
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日本の食料自給率の低さに、辟易します。日本はもう先進国ではありません。先進国は食料大国であります。自分の食べる分も自分で賄えないのは生まれたての赤ん坊も同じです。
国土の狭い日本が、世界に肩を並べて生活していく為には日本人の持っている手先の器用さ、技術力と知識を売る以外方法はありません。その為原料を輸入し、加工し、輸出して売る方法がとられてきました。しかし、それも危険な状態です。箸がまともに持てない人が増えています。教育や人事育成より金儲けばかり考えて人材不足です。
腐らないものはそれでいいでしょう。食料のように腐っていくものはそれはしてはいけないのではないでしょうか?車や電化製品などと同じ考えの下で、明日の生きる糧となる食料を他国に任せていいのでしょうか?
‘食材は旅をしてはいけない’自論です。
腐敗防止のため様々な薬品が、大量に食材にも加工食品にも加えられています。
人間が科学物質ばかり体内に摂取して、何も問題は無いのでしょうか?
アレルギーは?生殖不能は?奇形児は?成人病の低年齢化は?多発する異常行動は?
生きていくためにもっとも重要な食文化が軽視されています。
地域活性化のために、食文化のために、くだらないものに金や時間をかけるより食べ物に付いて意識を持ってもらうためと思いテレビに出させてもらいました。
けれどもどんな番組かも分らなかったし、自分自身テレビは見ないし、ミーハーになりたくないのでテレビには出ないと決めてました。その為御客様にはほとんど話してないし、2~3人の友達と身内だけに話したのですが、身内って馬鹿なもので、放送日が今年86歳になる自分の婆様の誕生日(しかも自分と婆様は同じ誕生日)に家族集まってテレビを見てたらしいく、めぐさい(津軽弁で照れくさい)ものです。
同じ誕生日の婆様とは、毎年二人きりで時間を過ごすのですが(国民の休日になっている)、今年は閏年で日にちがずれまして、仕事のため前日二人で過ごしました。
故淀川長治さんが「誕生日は産んでくれた両親に感謝する日」と書かれていたのでここ数年は婆様と老人施設で二人きりで過ごしています。
お店をやってからは始めてのテレビ出演。
あまりにカメラが近いので照れてしまい、自分の中では大失敗です。ビデオに録って貰ったのですが恥ずかしくて見れませんね。
次は頑張ります。
by tk-mirai | 2008-04-08 14:00 | Comments(0)

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