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青森ねぶた

{夜の大型青森ねぶた}
青森ねぶた_b0111551_06061.jpg世界有数のお祭りと言っても過言ではないでしょう。今や世界進出。大英博物館、ハワイ公演、東京ドーム公演などなど。全国各地を舞台に活躍する青森の夏祭りでございます。起源は諸説複数あり、一般的には征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷地征服の折に、その土地の人々をおびき出す作戦として、大燈籠を作ったという伝説が広まっております。しかしながら、歴史研究が進むにつれ坂上田村麻呂は、秋田・岩手までは進行しているが、青森までは残念ながら観光にお越しいただいてはいない。というのが現状の歴史認識であるようです。(青森は見るところ一杯あるのに可愛そうですね。)一昔前までは、その年の出来の良いという、大型ねぶたに‘田村麻呂賞‘と銘打って、祭りの殿を務めたものですが、近年、‘ねぶた大賞‘とネーミングを変え運行されております。その名を選考した一人に同級生の親父が居りましたので、「もっとロマンのある名前に出来なかったの?」とクレームをつけたものでした。今は全国的に地方で見られる、燈籠流しや虫送り。そして、夏の夜の農家の睡魔払い。‘寝振り流し‘が‘ねぶた流し‘‘ねぶた‘という言われだと考えられているようです。青森を出て、県外の祭りを拝見させて戴く度に、「ねぶたはすんげいな~。」と感じます。もちろんその土地土地の祭りには情緒があり、歴史・風土を感じ心を癒してくれる事は間違いないことでありましょう。それでも物心付くころから、これが当たり前。祭りというものはこういうものだ。と骨身に染み付いた青森市民は、このスケールや感動はほかの祭りでは味わえないと認識している。ごめんなさい、青森のねぶたが一番としか表現できないのが残念であります。巨大燈籠あり、お囃子あり、踊り(ねぶたは跳ねるという。)あり、そして、ルールとマナーを守れば誰でもその日に参加出来る。県内外を問わず、初めての方でも一緒にお祭りを楽しむ事が出来る。中学・高校の頃は「今日ねぶた跳ねに行ぐべしや。」と気軽に‘けやぐ‘(友達)達と参加したものです。案外ほかの祭りは、その土地の人々の独占行事であり、娯楽であり、地域の絆でもありますが、よそ者は見学だけで参加出来ない場合が多い様であります。そういう意味ではねぶたは開かれた祭りといえましょう。毎年、八月二日~七日まで開催され、二日~六日までは大小合わせて二十台~三十台程のねぶたが青森市中心街を運行し、フィナーレ七日は大型受賞ねぶた数台だけがお昼に街中を練り歩き、その大型ねぶたが船に乗り、青森港を海上運行し、その上を花火が舞うのであります。お祭り好きの皆さんは毎日参加しますが、大抵市民の皆さんは賞などが決定し、一番見所がある六日に参加し、七日は家族や友人、若いカップルなどの大群が港へ集い、浴衣を着、暑くも無いのにうちわを扇ぎ、屋台のグルメを食し、ねぶたと花火を楽しみながら短い青森の夏を満喫いたします。七日は「え~青森って、こんなに人いだっけ?」というくらい、人、人、人。渋谷交差点前状態。この日を楽しみにしている皆さんが、これ程いるのだな~と思います。ちょっと心配なのは、留守家が多いだろうと、泥棒さんの活躍の日だろうと思われます。市民の皆さん戸締りにご用心。青森ねぶたを御覧になられた方なら、山車の迫力、囃子の鼓動、ハネト(踊り方)の躍動感、祭りそのもののスケールに心を鷲摑みにされる事をご承知でありましょう。青森市民もねぶた囃子を耳にする度、津軽の魂を呼び起こします。それは都会への反骨心なのか、雪や自然との生存競争から生まれたものなのかは誰にも解りません。それでも、ねぶたは青森の誇りで在り、熱く心を揺さぶる、風土の産物・宝であることは市民の暗黙の了解であります。青森県内各地に大小三十以上のねぶた・ねぷた祭りがあり、代表的なものが、弘前ねぷた、五所川原立ちねぷたであります。市レベルだけでなく、町・村レベルのねぶた・ねぷた祭りにも哀愁があり、その地域地域の「おらほの祭りが一番」を訴えて止みません。近年、祭り参加者のマナーや祭りそのものが観光化され、政治と同じく市民離れが問題になっているとは言え、善くも悪くも更なる発展を願います。祭りというものが何の為に行われるのか、今一度考える時に来たと思われます。いい行事はいい様に・・・・・。お料理はお料理らしく・・・・。青森ねぶた_b0111551_1542598.jpg
 {青森ねぶた囃子方}
by tk-mirai | 2007-08-02 15:23 | Comments(0)

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