中国茶・台湾茶の会 (富幸の会)

{青茶・白茶・黄茶・緑茶・紅茶。13種の中国茶・台湾茶。}
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毎回お題が変わり不定期に行われる‘富幸(ふこう)の会'。
今回は2回目になる中国茶・台湾茶の会を開催いたしました。
個人的にはお茶に関しては日本茶、特に熱湯でサッと煎れた本玉露(藁をかけ栽培した緑茶)がお茶の最高峰と感じてますが、個性豊かで何百種とも何千種とも言われる幅広い表情を見せてくれる中国茶は非常に薫り高く味わい深いものです。
今回選抜した中国茶・台湾茶は、画像左上から
鳳凰山の青茶(烏龍茶)、どれも100年以上の老木、芝蘭香単叢(単叢たんそう=他の茶をブレンドしていない事)、蜜桃香単叢、鴨糞香単叢。
ウンカというイナゴが葉を噛むことにより独特の香りを持つ台湾を代表をする東洋美人という名の特選茶。中国紅茶の代表格、たっぷりの金色の新芽の入った白琳(パイリン)村の工夫紅茶。今年の中国茶品評会ジャスミン茶部門の上位らしい女の子のイヤリングのような形の女児環。洞庭湖の君山島だけで生産され皇帝にも献上されていたという黄茶の君山銀針。日本でもよく耳にする烏龍茶の代表鉄観音の浅い火入れのものと強い火入れのもの清香型鉄観音と濃香型鉄観音。3月に産毛をまとった新芽だけを収穫し軽い火入れと醗酵を施す白茶の老木の白豪銀針。中国緑茶の銘茶といわれ清明節4月5日前に龍井(ろんじん)村の西湖で収穫される明前西湖龍井茶。岩茶で有名な武夷山の百年を越える老木の水仙種。原木は天が見えないほどの岩と岩の間に棲む武夷岩茶の不見天。
{前回の‘富幸の会’黒毛和牛の牛丼の会で出品された日本酒達。今流行の低アル(低いアルコール度数)造りでなければ「もっと美味しいのに・・・。」と思わせてくれる名の知れた銘酒ばかり。}
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日本で一般的に認知されている中国茶・台湾茶といえば、鉄観音・ジャスミン茶、凍頂烏龍、それと大手飲料会社が多く使用している武夷山の岩茶。
大手の飲料会社の貢献で多くの方々の烏龍茶のイメージは薀蓄講釈は分からないかも知れませんが、ミネラル感がある武夷岩茶を想像すると思われます。
武夷山と鳳凰山のお茶の木には個々に名前が付いたものが多いです。それ以外の中国茶は村や山や地域の名が付いたいわゆる産地名のお茶です。鉄観音や凍頂烏龍などがそれに当たります。
武夷岩茶の筆頭は大紅砲(ダイコウホウ)の名で知られる茶木です。原木は400年以上で4本しかないとか、政府の役人が来るから地元の人が原木は隠して偽物の木を植わったとか、ニクソンが中国国交で中国からプレゼントされた茶だとか、オークションに出品され20gでその当時270万円、100グラムだと1300万円を越える値が付いたとか本当かどうか分からない話題があるお茶です。
総体的に茶の木は老木であればあるほど味わいが豊かなものです。育つ環境によっても味わいが大きく変わります。熟成茶だと更に味も厚みが増し、値段も厚みが増します。
烏龍茶の原木にそれぞれ名前が付いたもの、特に百年を越える老樹からとった茶は100g数千円で買えるという事はありえません。というか、原木・親玉のような老木の中には、柵で覆われ厳重に管理されたり、保険がかけられたりして、文化財扱いの様相で葉を収穫していないものが多いそうです。流通しているほとんどがその名が付いた原木から挿し木して育てた孫や曾孫などのクローンの木だそうです。そのクローン達は原木とは異なる環境で育てられるため香りも味わいも乏しく、大量生産用ですから名前は一緒でも安価な値段で市場に出回っているのです。ですから、同じ名前の中国茶でも値段がピンからキリまで存在するのです。
中国茶を買い付けていると「何でこの茶が同じ名前で売られているのか?商品名として適切か?品種名とか産地名とか格付けみたいのが曖昧な感じがするが?」などなど気になることが多いですが、そこはそういう国なんだ文化なんだと大らかに構えて楽しむしかないのかもしれません。
{茶会用の料理。津軽平野産つがる豚と十和田市産軟白葱。豚の角煮と爆肉という中華の定番を和風仕立てにしたもの。「角煮はもう重いし、爆肉は脂っこい。」というベテランの方々用に脂を抜いたあっさりとした味わいに。}
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昔は銘茶の木が見つかると挿し木などせず原木の近くで種から育てたらしく、それは子供に当たるといえるし種から育てたものは今では樹齢も高いので原木に近い味わいを持っているとの事。そのクラスになれば100g数万円からでなければ買えません。
自分が個人的に中国茶に凄味を感じたのはミネラル感の武夷岩茶では無く、一般にはあまり知られていないフルーツ香の鳳凰山の烏龍茶でした。それも、数百年を越える原木や老樹の茶を味わって烏龍茶の奥深さ多様性を知りました。
武夷岩茶は岩に茶木が植わっている為、ミネラル感があり、冷たい岩でも舐めている様な孤独感も感じます。鳳凰烏龍は対照的に岩山だけど草むらの中に茶木が植わっているので複雑味とフルーツ香が特徴です。
ハーブ系の爽やかな香りを放つ鉄観音や台湾の高山茶もとても美味しいですが、鳳凰烏龍の香り・味わい深さ・余韻・満足度・個性が魅了されます。その為、自分が開催する中国茶・台湾茶の会は鳳凰山の茶が多いです。
夜来香・芝蘭香・八仙・蜜桃香・東方紅・鴨糞香・獅頭蜜花香・凹富后単叢などなど様々な名が付いた鳳凰烏龍ですが、老樹のものを飲むとイチゴやマンゴー、桃や蘭の花などの香りを放ち余韻が長く身体も火照り満足度が高いものです。
是非機会がありましたら、中国茶・台湾茶をお試しください。何煎も飲めることを考えれば喫茶店でコーヒー飲むより安いものですよ。
今回お世話になった中国・台湾茶のアドバイザーは高知県のバンブー茶館さんと広島県の姫茶伝さんのオーナーさんが色々自分の質問に丁寧に答えてくれ、知らなかったお茶も紹介して頂きました。
お茶を楽しむ時間は心の平常心を養ってくれると思います。
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{茶会用の料理。津軽平野産干しキクラゲと陸奥湾産干し貝柱と国産干し椎茸のスープ。見た目は中華ですが作りとしては和食のスープ。}

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by tk-mirai | 2017-11-21 14:05 | Comments(0)

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