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 ~営業のご案内~
ゴールデンウィーク期間は休まず営業いたします。
津軽の豊かな自然を体感しにお出でください。
皆様のご来店をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。

{八甲田山山頂を望む。}
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皆さんが色々な物を選んだり、お付き合いする時の判断基準はどのような感覚でしょう?
服を買う・豆腐を買う。趣味のサークル選びやレストラン選び。長年知っている人・初めて合う人との付き合い方など、何にしても自分で決めた選択肢はどこから見出したものでしょうか?
形がいい。合理的。値段が安い。容姿がいい。何となく興味があった。この人となら気が合いそう。テレビ・マスコミで紹介されているから・・・。芸能人が絶賛していたから・・・。
必要な道具・商品を見立て買い付けることも、人とのお付き合い方も、若かれし頃は中身より見栄え・外観・容姿などに囚われ、それほど中身を重視するということに重点を置くことは少ないかもしれません。次から次から現れては消え現れては消えていくアイドルに「かわいい!かっこいい!」と次々乗り換えて、判断基準は見た目だけが先行し目移りするのに忙しいものでしょう。
奥様方の中には、道具選びにしても使いにくいことが見え見えでも「かわいい。」「綺麗。」「テレビで紹介されていたから・・。」が優先して、実用性を無視したデザイン性重視の商品を買って、何となく損をしたという経験をお持ちの方々も居られるかもしれません。
その様な選択をする要因はどこからやってくるものでしょうか?
テレビや雑誌、インターネットやマスコミなどの影響力というものは計り知れないものがあるでしょう。
頻繁にCMに登場する商品や、今が旬の売れっ子の俳優を使って如何にもその俳優さんが愛用でもしているかのように宣伝される品物などは、目にする機会が多い為、身近に感じられ中身に関係なく購買意欲を掻き立てるものがあるでしょう。テレビを信頼してしまうのかもしれません。
飲食店にしても、芸能人が絶賛していたから、評論家の評価が高いから、星が付いていたりガイドブックや何とかで点数が高かったりすると、長蛇の列が出来たり、地元の人が入る隙間も無いほどの予約状況に成る事もあるようです。
選択肢・判断基準の頃合をどのように決めるのが適切なものでしょう?
テレビ・雑誌・芸能人・評論家・ガイド本などが判断基準の決め手の方々も居られるかもしれません。
インターネットのサイトが基準の決め手という方も多いかもしれません。
何よりお値段が安いことが一番という方もいるでしょうか?
ブランド志向で、マークやラベルが優先の方もいらっしゃるかもしれません。
見た目より中身を重要視する方もいると思います。
自分自身の経験、培われた価値観、周りに影響されず自分の判断で選択する方もいるでしょう。
アメリカの若者の多くは、テレビ・マスコミ・インターネット情報・評論家などなどが発信する情報をほとんど「鵜呑みにすることは無い。」と言う事を伺ったことがあります。「政府との癒着や金が操作する情報があまりにも多く、ほとんどの情報は金儲けで信憑性に乏しく自分で調べたものしか信用しない。」と言う事のようで、それが自分の身を守る事になるようです。
まだまだ、日本では回りに影響されやすく、マスコミに影響されやすく、大部分がお金の力で宣伝広告テレビ番組や俳優も商品も仕立てられていると言うことには着目しないで、情報をそのまま素直に受け入れるということが多いように感じられます。
{今別産天然活子持ちヤリイカ。}
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自分もその様な情報をまったく「目にしない、聞かない。」と言うわけではありませんが、情報のほんの一部としか捉えていなので、判断基準の核という事にはまったくなりません。間接的な話も飲食でも人の評価は程ほどに見聞きして、何でも経験しないうち答えは出しません。自分の経験や感覚的なところから導き出して判断するということが殆どです。
経験が少ない頃は、周りの情報に左右されることも有りましたが、30を過ぎた頃には見えないものに着目して、それが判断基準と成ることが多いものです。
例えば、お客様にお酒を勧める時の提案の仕方は「ラベルやブランドで判断するのではなく、中身で判断してください。自分で飲んでみて素直に美味しいと思えるお酒を選べばよろしいのでは?」とお伝えしています。
判断基準が無いときにはいくつかを味見をしてもらい、その中から美味しいと感じるものを選んでいただいたりもいたします。
そして、ある程度お酒を飲み慣れた方には、自分なりのお酒を選ぶ判断基準をご説明いたします。
「ブランド化されたお酒は安心感があるかもしれませんが、それはイメージであり味わいが伴うかは別問題です。ラベルが一緒でも中身が大方の評価ほどのものでないと言うことはいくらでも有ります。経営が変わっているかもしれません。杜氏さんが替わっているかもしれません。杜氏さんが替わるということはお酒の業界ではよくあることです。杜氏さんが替われば酒質も変わります。蔵の社長が交代すれば売り方も変ります。あまりラベルに記載されることは少ないですが、お酒の判断材料の大部分は、杜氏さんとお酒の出来た年号と酒米に着目して飲んでください。」とご理解をいただいております。
細かいことを言えば純米系か吟醸系か。磨きが何パーセントか。酵母や仕込みタンクが木樽かステンレスか琺瑯か。山廃か速醸か。などなども加味されますが、お酒の品質の大きな要素は、杜氏・年号・酒米の三つが重要と思います。杜氏さんの力量。米の出来・仕込み期間の温度などの気候風土が当たり年か外れ年か。何という酒米でその米の性質・性格はどうなのか?が酒質を決定付けると言ってもいいでしょう。
お酒の業界では蔵元(経営者)と杜氏さんは別人と言うことは当たり前ですから、ここ数年でも、青森県の酒蔵で杜氏さんの交代や世代交代した蔵が出てきました。
数年前全国の鑑評会で2年連続金賞を受賞したある蔵の杜氏さんが、その蔵を退職して別な酒蔵で蔵人として働いているようです。
その蔵は当時の杜氏さんの造りで2年連続金賞を受賞して知名度が上がり、東京での需要が高まっているのですが、金賞を連続とった年の出来はいいのですが、その次の年から2年の出来は、個人的にはあまりいい出来とは思えず、その杜氏さんとご一緒する機会があった時「22・23年はいい出来でしたが、24・25年は酒質に安定感が無くお客様に勧めにくいお酒の出来でした。」と伝えるとご本人もその認識があり、経験年数の少なさがその酒質に現れているという事のようでした。
それでもその酒質に関係なく、金賞の箔が付いているのでその蔵のお酒は売れ続けています。大方中身ではなくラベルで飲んでいる様子が伺えます。ちなみにその酒蔵は、去年からベテランの杜氏さんが酒造りを請負、今年新酒を出荷し始めました。まだ数種類しか味見はしていませんが、酒質はベテランらしく経験年数を感じさせる品のある綺麗で落ち着いた透明感のある味わいで、中・上級者向けのお酒に成っています。前の杜氏さんとは造りがまったく違います。でも、ラベルを重視して飲まれる方にはあまり関係の無い事なのかも知れません。
{日本海深浦産天然活毛蟹。}
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それから、ある小さな家族経営の酒蔵では世代交代が有りました。
個人的には親父さんの作る酒がもっとも個性的でインパクトが強く、その酒質・味わいに並ぶものをここ数年全国のお酒を色々飲んでみても同じレベルもしくはそれ以上のお酒を見つけれません。
その親父さんの作品のお酒を自分は20本程熟成させていますが、古いもので10年物、当り年のものは7年物の熟成生原酒をじっくりお客様に味わっていただいています。
熟成酒の概念がまだまだそれほど浸透していませんので、評価していただくには味わっていただくしか方法はありません。
日本酒でもワインでも綺麗に長期熟成可能なお酒はほんの一握りです。当店の熟成酒は一般的に流通しているヒネ香(玄米酢に似た香り)のある熟成酒とはまったく別物で、申告しなければ熟成酒とは多くの方々は分からない綺麗に熟成した生の原酒のお酒です。店では生原酒の熟成酒をいくつか揃えていますが、その全てがヒネ香の無い新酒のようなフレッシュな熟成酒ばかりで、その中でもその親父さんの熟成酒は世界中探してもたぶんほとんど無いお酒だと思います。スコッチのような高額の紹興酒のような白ワインの熟成もののような、それでいて歴史を感じる旨味味わいはしっかりとした日本酒。全てのアルコール類の要素を含んだようなその酒質は他に見当たりません。
綺麗に静かに落ち着いて熟成された日本酒の生原酒はアルコール類の最高峰だと思います。
その親父さんは高齢の為、平成24年で酒造りは引退しているようで、その後に息子さんが酒造りをしています。何年も前から息子さんも少しずつ酒を仕込んでいるのですが、親父の酒とはまったく別物で、ここ数年日本酒業界で起こっている優等生の酒質のものを造っています。充分美味しいのですが、親父の個性的な歴史を感じるお酒を味わってしますと、どうしても今流行のお酒に成ってしまって楽しめません。発売されるお酒のラベルは一緒ですが、中身味わいはまったくの別物です。
ここ五年程で、日本酒業界は販売不振から来る経営努力、品質向上による酒造りの平均化(売れる売りやすい酒を造っている)などで、すっかり優等生のお酒ばかりです。どこで飲んでも同じような酒質のものが増えてしまいました。勿論、各地に個性的なお酒もちょっとずつ出て来てやっと日本酒の本領が少しずつ芽生えてきていると感じます。
10年前までは不純物の沢山入った二級酒三級酒などの「売れればどうでもいい。」というようなお酒もわんさか有りましたが、ブランド化していない個性的なお酒も沢山ありました。
ここ5年程で全体的に酒質は向上し平均化しまたこれから酒蔵の個性が重要視する傾向が出て来て非常に楽しみです。日本での日本酒の消費量が減っている為、志ある酒蔵は個性的な酒を作ろうと努力してるのがうかがえます。その様な改革を断行している蔵は、もうラベルではなく中身を味わうしか評価は出来ません。
{津軽海峡産天然真鱈白子。この中から選別して買い付けます。}
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日本酒でもワインでも、ラーメンでも蕎麦でも、料理屋でもレストランでも何でもそうですが、ブランドやラベルやマスコミ・評論家・芸能人、ガイドブック・他人の評価などは表面的なもので核心を突いているとは感じにくいものでしょう。多くは興行的・経営的・広告や癒着なども覗かせた情報発信かもしれません。テレビではいい商品だから取り上げるのではなく、テレビ局に金銭を払ってくれるからイメージ良く紹介しているだけかもしれません。売り込むため商売のために多額の広告料を払って、品質に関係なくいい部分だけ紹介し、粗悪な部分などその商品全ての中身は公表しないで宣伝しているのですが、一般的にはテレビは「嘘を付かない。」という迷信が浸透しているようです。
長く付き合え満足度の高いものは、ブランドやラベル、テレビやガイドブックなどの評価に関係なく、中身が優れていることです。中身が優れているものは、それだけ時間も経費も技術も知識も経験も必要で職人力が不可欠です。それを先行すると商売にはなりませんが、その様な商品に出会えれば充実した時間を提供してくれます。中身の優れているものに接するには、周りの評価に左右されること無く、自分で実体験して自分で評価を下すことが必要です。
大量生産のものには当てはまりませんが、職人の知識と技術と経験が感じられる商品は、作り手その人成りを感じることが出来ます。飲食でも工芸品などでも、その出来上がったものがその作り手そのものです。その商品に見え隠れする作り手の人間性や個性や哲学などを感じ取れれば、楽しさは何倍にも膨れ上がると思います。
テレビ・マスコミ、ガイドブックや点数などを気にせず、まずは御自分で中身を実体験して他人の評価に関係なく答えを導き出す事が、楽しい時間を過ごす方法の一つと思います。
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{もう少しで桜の季節です。浪岡城址の土塁にズラッと並ぶソメイヨシノ。}

ヤフーブログ‘食の桃源郷 青森’もご覧ください。
ライブドアーブログ‘世界に誇れる青森の郷土料理’もご覧ください。
by tk-mirai | 2015-03-03 21:07 | Comments(0)

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