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在来


{希少限定地酒。‘田酒弁慶米’‘七力斗瓶’‘六根iwc金賞酒’。}
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自分の唯一の趣味に、加工食商品などの、さも凄い様な表パッケージの歌い文句と、その裏の四角枠で明記されているそれほどでもない原料と意味不明の科学物質・添加物を使った内容のギャップの様子をうかがって「表向きはたいそうな事ばかり書いて、中身はたいしたこと無いんだろう~。」と、鼻で笑ってやるという悪趣味があります。
その趣味を思う存分満喫したいならスーパーやデパートの食品売り場・加工品売り場にお邪魔すれば、一日中いても飽きることなく楽しむことが出来るでしょう。
とある菓子パンコーナーを拝見したところ、商品名に大きな字で「ブルーマウンテンコーヒークリームパン。」と明記されていました。「おお凄いな~。そんな高いコーヒー豆を使ってクリームにするんだ~。」と感心していると、脇のほうには小さな字で「ブルーマウンテンコーヒー1%未満使用。」と明記されていました。「それって使っているうちに入るの?でかでかと商品名にしていいの?」とか、ワイン売り場では、「こんなに同じ明記のワインが沢山商品としてあるんだ~。」と思うくらい「酸化防止剤無添加ワイン」と言う字が所狭しと並んでいます。ワインの表ラベルだけ見るとさも体によさそうですが、その裏の原材料には「輸入葡萄濃縮果汁使用、香料、・・・・・。」と明記されてるものです。瓶詰めするときに酸化防止剤を入れていないと言うだけで「中身は何なんだ~。」という代物。そしてそれが国産ワインということになっているのは「いいんだべが~?」と感じます。
野菜売り場では、綺麗に形の揃った見た目は美しい野菜が並びます。農業経験者が見れば「作り物の機械的な工業製品。」としか感じ取れない不自然なものばかりです。
お菓子売り場では、これこそ子供だましと言わんばかりに、人気キャラクターと過度なパッケージ。
小麦粉・油脂・砂糖・香料・保存料などの主原料に混じってどんな物質かも理解出来ないカタカナ・アルファベットのオンパレード。食べて本当に大丈夫なのか分かりませんが、自分の経験では、大量生産のクッキーやビスケット類を食べると体に吹き出物が発生したり、ソフトキャンディーを食べると蕁麻疹が出る体質です。
調べてみたところ、保存料などの添加物が原因です。
体質的に食品アレルギーは無いのですが、添加物に体が反応してしまう為、普段から大量生産の食品を口にすると後が大変なので、その類のものは食べれません。
{期間限定で毎週届く、岩木山麓産在来品種無農薬野菜。}
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生命は食べるものによって体が形成されます。食べるものによって、心も体も作られます。
生産地が明確で、出来れば生産者が明確で、大量生産ではなく、手を掛け丹念に作られた旬の野菜や果物。新鮮な天然の魚介類などを食べている人は自然で理想的で健康的な生活を送る事が出来るでしょう。
逆に、何所のものかも定かでなく、工業製品のように大量に加工され作られ、漂白剤や添加物、香料や科学的な調味料によって作られる安いだけが売りの食品を常食していれば、不健康で精神的に不安定で、健康的な生活を送れる確立は少ないものでしょう。
食品関係に限った事ではないのかも知れませんが、現状のマーケットは消費者側の立場よりも売る側の都合によって作り出されている非常に不浄な商売優先の産物のようです。
何年も長持ちして丈夫な製品が作れるのに、それでは商売上困るので、短命で安価な商品が売られたり、自分で使うわけでもないものを先物買いして転売して紙切れ一枚で動かし儲けたりなどは、「いいものかな~?」と思います。
大量生産・添加物まみれの食品を売買させている方々は、自分の子供や孫にも自信を持って自社製品を食べさせたいと思っているのでしょうか?利益のためであれば中身は不浄でもいいのでしょうか?
毎日食品を扱っている自分から見れば、子供にも家族にも安心して勧められる食品は少数派です。
巷に溢れる多くの食品は、農薬まみれの野菜・果物、薬漬けの養殖魚、薬品飼料の畜産物、添加物まみれの加工品、添加物を大量に練りこんだ菓子類、化学物質を多く含む飲料品が大勢を占めます。
その全てが悪いわけでは無いのかも知れません。
薬の開発によって、大量生産が可能になり、加工技術によって長期保存が可能になり、天候不順で凶作の年でも飢饉が無く、食品の価格は安定し、人口は増え、寿命は延び、先進国では食べれないと言う不安は無いでしょう。
不安要素とすれば、子供が減少傾向にあるのに、障害を持った子供やアレルギー体質の子供の増加、子供を生み育てる世代の避妊治療の増加。昔は子供が出来なければ女性の責任にされたのが、今では男性に精子が無く子供が出来ないのは男性方にも責任が。添加物まみれの栄養素を廃した加工食品の常食が無関係とは考えにくいものでしょう。
現状は薬まみれの食品を口にし、足りない分の栄養素をサプリメントと言う薬物を口にし、そのお蔭で体調が不順になったら病院で薬を口にし、現代人は薬漬けの生活にコントロールされているかのようです。
皆さんならどんな食生活が理想的でしょうか?
{奥津軽中里の農家で半世紀以上に渡って作り続けられている‘紫花豆’。}
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野菜作りの分野で‘在来品種’というものがあります。
皆さんが普段スーパーなどで目にし買われ、お家や外食などで口にするほとんど全てと言っていいほどの野菜類は「F1品種」と言うものです。(畜産もF1品種があります。)
「F1品種」の要綱は様々な解釈があるようですが、野菜類の中で一般的に認識されている意味合いは、人工的に掛け合わせて作られたバイオ品種で、冷害に強い事や害虫に耐久性が合ったり、日持ちがよく甘みがあり、輸送に負けない硬い品種のものなどが開発されています。
作りやすく、多収穫、腐りにくく、日持ちがして、輸送の衝撃にも耐久がある野菜。
どの部分をとっても、作る側売る側の都合が最優先された工業製品利益追求型のバイオ食品です。
そして、種屋さんの業界が次の年も利益を取るため買わせる為に、売った野菜類を育てて種を取って次の年に蒔いても野菜は育たないように種が操作されているものです。
種屋さんから買って蒔いて育てた野菜は、大きく実って種が収穫出来ても、次の年に子孫は出来ない構造になっているのです。子孫が出来る野菜は種屋さんからすれば商売上非効率なものです。
その様な野菜を常食していれば、人の体内に精子や卵子は出来るのでしょうか?
親の代には影響は無くても、次世代に影響は及ぼさないのでしょうか?
{在来品種南瓜、宿難(すくな)カボチャ。}
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当店では、自分にも家族にも、そしてお客様にも安全で安心して勧めて食べていただきたく、それでいて今以上に美味しい料理を作りたい提供したいと言う心情から、在来品種の野菜を多様した取り組みをしております。
今まで、天然活締め魚介類や安全性の高い青森県産肉類、天然山菜、昔ながらの調味料、添加物や香料の無いアルコール類などなど、自分が混ぜ混ぜした食品や食材が食べれないので、店でお勧めしている料理には心を配っております。
野菜類も自分の家で両親が無農薬で野菜を作っているので、それらを活用したり、優良な生産者の野菜を指定して買い付けたり作ってもらったりもしてきましたが、今以上に美味しさと安心安全を求めて、在来品種で無農薬で野菜を作っているマニアックな農業生産者を‘富幸の会’のメンバーさんから紹介していただきました。
無農薬の野菜と言うのはよく耳にするものです。結構青森では多くいます。家庭菜園をされている方々や、農家が自家用に薬を掛けないで作った野菜などはあるものです。けれども在来品種限定と言う農家はなかなか無いのではないかと思います。大抵は、農協から苗を買い付けたり、種屋さんから種を購入したりするのがほとんどです。そのほとんどがF1品種です。自分で育てた野菜から種を採ってそれを保存して次の年に蒔いて育てると言う繰り返しをしている農家は少数派でしょう。
それが本来のあるべき姿と思いますが、現状はそれに逆境しているものでしょう。
よくあるケースが、「無農薬野菜は安全です。」という言い回しが多いですが、F1品種が多いでしょう。そして、無農薬野菜は虫食われで形がいびつで、「薀蓄・講釈の割には美味しくない。」と言うものが多いものです。
個人的には「いくら安全だ・安心だと言っても薀蓄・講釈が優先してそれに味が伴わず、不味ければ何の意味も無い。使う価値は無い。我慢して不味いものを食べるより美味しいほうを優先する。」と言うのが自分の考えです。
最初に「岩木山麓に在来品種で無農薬で野菜を作っている生産者がいる。」と言うお話伺った時、「どんなものかな~?まあ、まずは試してみよう。」と毎週届けてもらう契約を結んで食べていると、全て美味しいと言うわけではないですが、巷で売っている野菜よりはずっと味わいも優れて美味しいという事が分かりました。それでいて安心安全。
在来品種で無農薬で野菜作りをする苦労はただならぬものでしょう。けれどもそれと同時にそういう人が青森に存在し、それが可能な環境が揃っているという青森がすごいことと思います。青森の環境の豊かさが生み出す産物です。
本職でなければ出来ないレベルと言うものがあります。たまに、「売っている野菜より、農家の野菜よりうちの野菜のほうが美味しい!」と趣味で家庭菜園をされている方が居られますが、趣味の域では限界があります。一日中それに携わっているからこそ、一日中そのことを考えているからこそ出来る作れる物があります。
毎週届けられる野菜たちを見ていて「これは趣味や副業、片手間では作れないな!」と感じます。
当店で提供する全ての野菜を‘在来品種無農薬野菜’で揃える事は今は未だ出来ませんが、出来るだけその様な食材を揃え調理し、もっと美味しく安心安全な料理を作ってお客様に喜んでいただきたいと考えております。
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{今年最後の富幸の会でお出しした、無かんすい麺カルボナーラ風白トリュフ掛け。}

ヤフーブログ‘食の桃源郷 青森’もごらん下さい。
ライブドアーブログ‘世界に誇れる青森の郷土料理’もご覧下さい。
by tk-mirai | 2014-12-15 22:39 | Comments(0)

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