未来のお勧め店 8

{鶴田町の岩木川河川敷から岩木山を望む。}
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今年も天候は不順というのか、これが当たり前になるのか、ここ数年「平年は・・・。」という言葉が当てはまらなくなって来てしまい、人間も生物も食材なども今までの感覚ではお付き合いが出来なくなりつつあるような気がいたします。
特に天然魚介類や山菜などと触れ合う機会が多い自分などは、その日の天候、風向きや気温・湿度など数字で表せないお天道様のご機嫌をお伺いしながら料理を調整するものなので、去年から続く猛暑の影響とここ数年の春と秋の短さには、「生き物たちも困惑しているだろうなぁ~。」と心配になるものです。
春先の気温の低さ、雨の多さ、海水温の低さ、そして多分熱くなってくると異常なゲリラ雨、その後の長い夏とうだるような記録的な猛暑が少しずつ年々増えるような気配が食材からも感じられます。
「青森も熱帯になるのかな~・・・。青森でマンゴーでも栽培するかな~・・・。」などと食べる事ばかり心配していますが、青森の二十四節の移ろいが生み出す自然の美味しさは、これからも無くしてはいけないものだと思うものです。
{鶴田町富士見湖から岩木山を望む。}
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青森県内の食材を捜し歩いたり、お客様にお会いしにお邪魔したり、自然の風光明媚を堪能しに足を伸ばしたり、機会があるごとに青森の自然のすばらしさに感動するばかりです。
特にネオン街にあまり興味の無い自分などは、青森の自然の多種多様で繊細で濃厚で味わい深い凝縮感にはいつも驚かされます。
「自分の生まれ育ったこんな身近に世界に誇れる大自然のパノラマが至る所に所狭しと次々あるなんて、ここに住んでいることは幸せだな!」とちょくちょく思うものです。
世界には雄大でスケールの大きい大自然は沢山あれど、この青森県という小さな土地に「見どころのある場所がどれだけあるのだろう?」と数の多さに「死ぬまでに全部見れるのか?」と不安にもなります。
小一時間車を走らせるだけで、シャッターチャンスが幾つもあり、カメラ小僧の皆様にはすばらしいところだと思います。
先日も所用があり津軽平野を車で走っていると素敵な場所が幾つもありましたね。
多くの皆さんに青森にお越し戴き、この自然のすばらしさが青森の美味しい食材を作り、料理を育み、純粋で暢気な津軽人や厚みのある文化を生み出す事を知っていただきたいものですね。
{「やっぱりいたか。」と鶴田町鶴の舞橋とカメラ小僧を望む。}
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   未来のお勧め店 8  ラーメン偏3
・山水園(青森市長島)
ラーメン好きの方々によく知られたお店と思われます。
それでも青森のラーメン好きの方々は「自分は煮干系。」「僕は濃厚なとんこつ系。」「私は中華系。」などといくつかのジャンルに分かれるものですが、この山水園さんは‘タンタンメン・ジャージャーメン’専門店と言ってもいいほどのお店で、餡かけラーメンなどの中華系というジャンルでも無いといっていいでしょう。
「ラーメンはあっさり醤油。」という方にもお勧めできますし、まだご存じない方もいらっしゃるようですからお勧めいたします。
ここを訪れる多くのお客様は「タンタンメン」「ジャージャーメン」の2品しかほとんど頼みません。
たまにサイドメニュー的に定食が3種類あって、それを頼まれる方もいらっしゃいますが、少数派でしょう。
営業時間も短時間で、(昼11時半~1時半。夜は今はお休み。やっていても5時~7時)時間的にお伺いするのに窮屈なところはあれど、中華街でご飯を召し上がっているお客様をお連れしても「美味しいですね~。」と言って頂けます。
自分は時間をずらしてお邪魔する事が多く、お客さんもまばらなお時間に店主さんとお話していると「色々他にも沢山メニューはあったけど、用意してもほとんどタンタンメン・ジャージャーメンしか注文が無いから、捨ててしまうから(他のメニュ-の食材)止めてしまった。」ということです。
ですから、35年ほど営業されているそうですが、今のところメニューはラーメン類が5種に定食が3種のみで、選択肢が寂しいと思われがちですが、タンタンメンは不思議と食べ飽きずいただけるし、定食の炒め物もレベルが高く楽しませてくれるものです。
陳建民氏の下で働かれたとも脇から伺ったことがありますが、その様な経歴など必要なく、お値段以上に美味しいタンタンメンですね。
旨い物を作るのに経歴など無関係というお店の一つであります。
{峰月佐藤さんのレトロな外観。}
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・峰月佐藤 (青森市古川)
このようなお店がまだあることが非常にうれしい事です。
‘ラーメン好き’という方々からも一切名前が出てこないお店ではありますが、個人的には好きなお店でありますね。
ここのお勧めは何と言ってもチャーシューメン。(とろけるチャーシュー好みの方は遠慮した方がいいでしょう。)
煮干系の出汁で豚肉(豚骨ではダメ)を煮るとスープの美味しさが数倍になる事を知っているかのようなお味のラーメン。
自分が個人的にラーメンを作るときも、陸奥湾産の焼干しの出汁を醤油と味醂少々で整え、そこに国産豚バラスライスを加え煮ると実に美味しいラーメンスープが出来上がる物で、そこに無かんすいの麺を合わせると「んん~旨い!」と自分でも思って時々作ります。
それに少し近い味わいを持つのがここのチャーシュー麺。
「何でここの名前がラーメン好きの中に出てこないのかな?」と自分は不思議に思っているほどです。
まあそれもそのはず、古びた商売っ気まったく無しの外観からは「やっているのやら?閉めているのやら?」と思ってしまうほどの佇まい。ご近所の「何人ものリピーターのお客さん方が潜ったであろう。」破れた暖簾からもこのお店の歴史を感じます。多くのお客さんがお店に入ってメニューも見ずに「ラーメン。」という一言も店の重みを感じます。マイドンブリなのか前回のドンブリなのかそれを素手で持ってきて「持ってく?食べてく?」というお店のママさんとのやり取りにも情緒を感じます。
そしてここで是非味わって欲しいのは、そのレトロな雰囲気。映画界の金字塔‘寅さん’を映画では断然№1と思っている自分なんぞはそこにいるだけで、「‘とらや’だ。」と錯覚してしまいます。
むやみやたらに貼り付けている演歌歌手と映画のポスター。店内と居間の近さ。そしてそこからちらりと見える寝そべってテレビを見ている光男(小学生の男の子がいて自分は勝手に光男と呼んでる。本名は知らないです。)の姿。たまに土曜のお昼や冬休み時には近所の子供たちとトレパン姿でお客さんと混じって鍋焼きうどんやラーメンを啜りながらゲームをしていたりして、実に愉快な情景を演出してくれます。
ラーメン屋さんにいるのやらどこかの家の食堂にでもにいるのやら、時を忘れさせてくれるその空間は残しておきたいお店の一つであります。
メニューも少ないです。ご飯ものもありません。‘ラーメンライス’の需要はあるのだから「ご飯くらい置けばいいのに・・・。」と心配するのも愚というものでしょう。
初めて来店する時心得ておいて欲しい事は、メニューが少ないのだから悩まず注文する事。オーダーを聞きにくるというより、お客さんが小窓の台所に向って「チャ-シューメン、ラーメン。」というほうが早い事。
お水はラーメンと一緒にお盆で出てくるので、待っているときに「お水下さい。」などとは言わず、静かにその場を楽しんで欲しいということでしょうか?
後は流行のラーメンややたら濃い出汁や脂がギトギトラーメンが好みの方々、味の素がガッパリ入っていないと食べ物を美味しいと感じない方はをお勧めしない事ですかね。
ご興味のある方は是非ご贔屓にしていただきたいと思います。
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{桜が終わって今一番の見ごろはリンゴの可憐な花ですね。}

ヤフーブログ‘食の桃源郷 青森’もご覧下さい。
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by tk-mirai | 2011-05-18 22:14 | Comments(0)

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