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未来のお勧め店 3

(天間林から七戸にかけて走る松街道}
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年齢を重ねるたびに美味しいひと時の食事は、時間を忘れ、心を充実させ、五感を刺激し、普段の社会や他人との葛藤の潤滑油として、人生を楽しく過ごす最高の調味料です。
美味しく楽しい食事は多くの人々の関心を呼び込み、仕事や時間を犠牲にしてでも遠くからも人を引き付け、「いつか、行ってみたい!」と心を掴んで離さないものでしょう。
昨今のグローバル化により地球の裏側の出来事や情報も、いつどこでも不自由なく知る時代に成りました。
食べ物関係でも、インターネットの情報、巷の奥様方のお噂、料理雑誌、テレビの料理番組やタレントさん方の誇大宣伝などにより、味に関係なく多くの食品・お店が毎度の様に話題になっております。
自分もまだまだ経験浅はかな頃は、自分を取り巻く必要以上に提供される情報に惑わされ、「このお店は美味しいんじゃないか?」「この料理は是が非でも食べてみたい。」「あのお店に行ってみたい。」と片思いの女性を思うかのように、心をときめかせて遠方に足を運んだ時期が御座いました。
そんな事は、もう何年も前に無くなってしまいましたが、その当時は付き合う前の男女の楽しさのように、遠足の前の日のように、精神面だけはなかなか心くすぐる面白いものでした。
大抵東京や大阪・京都などにその様な思いを馳せて、ここ15年ほど年に何度か、特に東京にはお邪魔させていただきましたが、「ここ数年東京はおかしいんじゃない?」と5~6年ほど前から感じるようになりました。
大変東京の方には失礼なお話ですが、自分が15年ほど前にお邪魔した時とは随分東京は様変わりしたように感じます。
その頃も今も変わらず、行けばどこかかしら「開発。開発。」と大規模な工事をしたりビルを建てているのは変らないのですが、町並みそのものが低下してる?一言で言えば薄っぺらになってしまっているように思われます。
よそ様の土地をどうこう言うのは自分は好きではありませんが、日本の首都として中心的な役割を果たさなければいけない東京の現状は疑問があるものです。
そんな思いをここ5~6年感じてきたものの、「余計なおしゃべり!」と口にしてこなかったものですが、つい先日もお客様からお誘いを受け「未来さんを連れて行きたいお店があるのよ。」と言うお言葉に甘え、お店のお休みを頂戴し、3日ほど東京にお邪魔させていただいきました。
20代前半にお邪魔したいお店はおおよそ勉強させていただいたのですが、ことごとく失恋したものですので、今では大抵東京にお邪魔する時は決まったお店や老舗のお店、2~3日滞在しても新規のお店は1~2件ほどしかお邪魔いたしません。
20代の頃は3日で6~8件ほどのお店を食べ歩きましたが、今ではその体力も気力もありませんし、惚れさせてくれるお店も見つけられませんので、毎度様が多いものです。
そして先日も同じお店にお邪魔したり、お世話になっている寿司屋の親父さんや天ぷら屋の親父さんと話をしていると、同じような話を聞いたもので自分だけでなく、東京に住む人でさえそう感じているものだと教えていただきました。
(津軽平野は木造産極小粒じゅんさい。これから益々寒天質が大きくなります。)
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毎度のように築地のあるお寿司屋さんで都内の鮨業界では知られた親父さんと朝から朝酌していると(この親父さんはご自分が鮨屋さんなのに今でも鮨が好きで、朝から寿司を食べに連れて行ってくれます。「実は僕は鮨は食べ飽きています。」と言えずに何年ものお付き合いをさせていただいておりますが・・。)、「どうですか、築地は?」と親父さんに聞かれ「んん~ん。そうですね。年々活気が無くなってきてますね。けれども本職(飲食関係)の方々よりは、また一段と一般の方、観光の方が多くなってますね。しかも、中国の方が多い様ですね。」と自分が言うと、「そう!大江戸線が出来てから目の前(築地が)だから観光化してるし、今までは300万以上の所得の中国人しか来れなかったのに、これからは30万でも来れるようになるからごっちゃだよ!今、東京は大不況でしょう。みんな大変ですよ。」と少しだけ困った様子。
「それでも、東京はまだまだいいですよ。外車がそこら中走り回ってるし、観光でも何でも人が沢山いるじゃないですか。青森は人がいないんですよ・・・。でも、今回は銀座に2泊しているのですが、銀座も活気が無いですね?」と自分が言うと「銀座も渋谷・新宿化してるし、コンビにまで現れて、一昔前では考えられなかった状態になっている。」と銀座を嘆いておりました。
それから銀座で一番の老舗のワインバーにお邪魔したときもそこのマスターが、「今までは、オーナーが飲みに来たものですよ。今では、雇われのスナックのママさんとか店長さんが飲みに来て、ゴルフとお金の話ばっかりで、面白い話し何にもしてないですよ。ちょっと前までは皆さん茶道や華道やらお稽古事していて教養があったのに、今のママさんたちはうちに飲みに来て、ワイン高い!高い!ってケチ付けますよ。」とおっしゃり、自分が「その辺歩いていても、随分テナント募集の看板が目に付きますが、若い子達はよく分らない様なお店に随分並んでますね。」というと「すぐそこの回転寿司屋も並んでるでしょう。従業員は食べないお寿司に若い子達は並ぶんですよ。何回も食中毒出してるんですよ~。」とマスター。「ええ~。食中毒出したら営業停止になるでしょう?」と聞くと、「その時は店内改装って張り紙して、表沙汰にならないように食中毒出したお客さんには40~50万出して有耶無耶にしてるんですよ。この辺の人は行かないけど、遠くから来る人はそれ知らないから並ぶでしょう。この通りもオーナーの店は私だけになってしまいました。ついこないだも50年やってる料理屋さんが2軒店閉めましたよ。」と銀座で何十年もお店やっている方が銀座を嘆いていまいした。
(これからピークを迎える津軽半島のムラサキウニ)
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そんな話を連日耳にし、青森に帰る前に、何度もお邪魔している老舗の天ぷら屋さんにお邪魔しました。
この天ぷら屋さんの店主さんは、営業時間中余計な事は何も言わず、ただひたすら静かに坦々と天ぷらを揚げているだけです。
BGMもなく静かで落ち着いたお店の雰囲気も相まって、多分常連の方々もこの店主さんとオーダー以外の話は、自分が見る限りほとんどしたことが無いと思います。
真剣に天ぷらを黙々と揚げている姿に、声を掛けるのも「邪魔だ!これだからいいんだよね!」と静かに仕事振りを拝見してしまうものです。
ところが、年に1~2回しかお邪魔しない自分は他のお客さん方が帰られた後、店主さんはここ数年、ほんの少しお話をしてくれます。
今回も「久しぶりにお邪魔したし、忙しそうだし早めに帰るか・・・。」と一言も交わさずお会計を済ませて帰えようとすると、他のお客様が先に帰ったのもあったのか、店主さんが「そちらのほうは今は山菜が美味しいですか?」と声を掛けられ(あれ!話しかけるなんて珍しいな。)と思いながらも「ええ~。そうですね。今年の山菜は始まるの遅くて終わるのが早そうなんですよ・・・。2日前から東京に来てるんですが、初日にここにお邪魔してたら独活の芽や筍(根曲がり筍。東京では姫筍)持ってきたんですけどね。」というお話から始まり、「自分がお客さんから聞いたのですが、ミシュランに乗ったとかで、予約が取れないって聞きましたよ?」と訊ねると、「いや~そんなこと無いですよ。」と店主さん。
「ここ2~3日東京ぶらぶらしてると至る所に行列がありますが、入ってる店とそうでないお店があるみたいですね。ミシュラン載ってる銀座のお店では当日キャンセルだとお料理代100%請求するそうですね?青森では考えられない商売の仕方ですね。」と自分が言うと「ある銀座の寿司屋さんでは当日キャンセルしたら鮨代35000なのに40000取られたそうですよ。まあ~外人さんが多いんでね~この頃は・・。白人の方はあまり食べないね~(量を)。中国の方は結構食べるんですけど・・・。日本のこと少しは分ってきたのかだんだん行儀は良くなって来たんだけど、そうでもしないといけないんでしょう。ホテルなんかもまだオオクラあたりはいいんでしょうが、他はダメでしょうね~。中国系のホテルも中国人は格安で宿泊して、馬鹿みたいな料金払ってるのは日本人だけだそうですよ。銀座も安い店が増えてね~、渋谷・新宿と同じでしょう。」と。
(今年は少なかった筍)
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東京にお邪魔して、自分からそんな話題を持ちかけたわけでも無いのに、老舗の店主さんたちが東京の現状に違和感を感じているようでした。
自分から見ても、15年前は電車に乗っても多くの方々が本を読んでいる姿に「東京の人たちは通勤・帰宅、移動のほんの少しの時間も利用して勉強しているんだなぁ~。」と感心してましたが、今ではそんな姿はほとんど消えてしまい、漫画本か携帯電話と話しているだけ。サラリーマンの皆さんは疲れたしょぼい姿をして活気が無い。
街場を見渡せば、どこにでもあるようなプレゼンテーションや見てくれだけがほんの少しだけ違う中身の無い商品に人が殺到し、銀座の一等地のデパートが500円弁当を発売したり、デパートの入り口や地下の並ぶほどの価値も無い包装だけ立派なお菓子に人の山が出来ているかと思いきや、2階から上を見てみるとだ~れも居ないで自分ひとりそのフロアーを貸しきり状態・・・。ただ安いと言うだけのお店が幅を利かせチェーン店やフランチャイズが立ち並ぶ街の姿は、「これじゃ~、青森と変らないじゃん。まだ青森のオーナーの人たちのほうが面白い話してるんじゃな?」とほんの東京の一部分しか見ていない無責任な自分も感じてしまいます。
その町の姿はそこに住む人たちの意識の現われだと思います。
各地方から多くの商品・製品・食材が東京に運ばれています。
これからは物だけでなく、精神文化も東京に送らないといけないような気がいたします。
全国的にそうですが、特に東京は精神が病んでいるような気がいたします。
日本の首都が安っぽくなっては全国が困る事でしょう。
大都市でも地方都市でも次の世代に誇れるような街作りをして、精神文化の奥深さを感じる町並みにしなければいけないような気がいたします。
それでも、老舗の店主が嘆いても、これからの時代は若者が作るし、何千年も前から「今の若い者は・・・。」と言う言葉があったそうなので、今のこれが当たり前で、年寄りから見ればいつの時代も精神文化は衰退していく事なのかもしれませんね。
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(豊かな大地。酪農と農業の盛んな天間林)
        未来のお勧め店 3  フレンチ系
・しょくじ房 おおにし (野辺地町)
フレンチをベースにしたワインに合うお料理を提供してくれるお店です。
おおにしさんにお邪魔していつも感心するのが、洋食屋さんなのに器使いがいい事。
洋食を食べに出歩いていつも思う事なのですが、「何で丸・四角の白い器ばかりなのだろう?もっと色々な変化のある器に盛ればもっともっとこの料理は美味しくなるのになぁ~。」といつも感じているものです。
日本料理は食材にも随分お金を掛け、一つの器にも何千~何万のお金を掛けているのに、「洋食屋さんは白いお皿ばかりでいいのかなぁ~?」と常々思うのですが、おおにしさんは勿論白いお皿も出てくるのですが、織部風の器や萩焼風の器が出てきたり、一見見た目は和食風でありながら食べれば「洋だね!」となるお料理もあります。
伺ったところ、東京に居る時は「自分で作ったりしてた。」と器つくりのご趣味もあるようで、日本酒もメニューにあるので、ぐい飲みはおおにしさん作等、料理だけでなく器も楽しませてくれます。
渓流釣りも趣味だそうなので、その季節にはおおにしさんが釣った山女や岩魚の燻製がお酒を進めてくれます。

・エヴィエ (青森市本町)
フレンチでもありイタリアンでもあるようなお店です。
お手頃価格で洋食とワインを楽しむ事が出来るお店です。
オーナーが若く、泡物(ビール・シャンパン)好きの為かベテランの方々にはちょっと濃い目(脂と塩分)かもしれませんが、そこはメタボで気さくで愛嬌のあるマスターにその旨を伝えれば、お客さんの我儘はすぐ対応してくれるはずです。
気軽に洋食とワインを楽しめ街場にこのようなお店がお手軽に楽しめる事はいいことでしょう。
マスター自らも農作業をしているらしく、自家製の洋野菜も楽しめるのでなかな面白いでしょう。
ワインなどに詳しくない方もマスターに任せてしまえば、初心者用のお手軽ワインも豊富なので、南アフリカやチリのワインなども楽しめるでしょう。
面白いシャンパンもあるようなので、シャンパン好きの方も楽しめることでしょう。
by tk-mirai | 2010-06-23 15:36 | Comments(0)

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