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ワイナリーはどうでしょう?

    ~営業のお知らせ~
  4月29日祝日営業いたします。
  5月2日(日)3日(月)4日(火)営業いたします。
  5月5・6日お休み頂戴いたします。
  宜しくお願い致します。

{今、日本のワイン熱がすごいそうです。当店でも数多くの国産プレミアムワインを揃えております。}
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青森に生まれ育ち、青森の生活が自分の基準で、普段の生活や文化、食べ物・自然・温泉などなど当たり前のように暮らしてきて、社会人になってから仕事でもプライベートでも色々な機会が有るごとに県外にお邪魔させていただきました。
出れば出るほど、「青森はすごい」です。
「これ程一般庶民の普段の生活が豊かなところは、世界を見渡しても無いのでは?」と思うほどです。
ところが、多くの青森県民は、自分たちの生活が当たり前で、特別贅沢などしているとは思わず、まだまだテレビの中の方が、豊かな生活をしていると認識しているようです。
自信を持って言える事ですが、東京の庶民より青森の庶民の方が数倍豊かな生活をしています。
所得だけ、お金だけを基準としてみる為、皆さん勘違いしているようですが、青森の普段の生活を東京でしようと思えば、年収500万では全然足りません。青森では1人であれば、250万ほどあれば、都会では考えられないそこそこ豊かな生活が出来るでしょう。
毎日のように海や山を眺め、自然の移り変わりを毎日のように肌で感じる事が出来、天然温泉が歩いていける距離にあり、新鮮な山海・湖や畑の多種多様な食材に囲まれ、気兼ねする事無く水を飲み・浴び、コンクリートジャングルで肩身を狭くして煌びやかな外見とは裏腹に危険と隣り合わせに暮らすなどとは無く、のんびりと人にあわせる事無く生活できるなど、都会では夢のような暮らしです。
そんな青森が、世界のグローバル社会の市場原理主義や自由競争などと「金を稼げば何でもいい。」と言う貧困ビジネスの縮図に組み込まれ、どんどん経済も人も吸い取られ、錆びれて開発され腐敗していくのが肌身で感じます。
{鯵ヶ沢沖の天然トラフグ。青森ではこの時期が河豚が美味しいです。}
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けれども、そんなくだらない話をしていてもしょうがないので、「何か無いかなぁ~?」と、何気に考えているものです。
青森はいいところが沢山有る。有り過ぎる位。でも、それを有効活用は全然出来ていない。と思います。
豊か過ぎるからか、競争原理は働かない。大して頑張らなくても飯が食えるので都市部に比べ勉強はしないし、営業もしない。余裕で食べていけるので、過剰な売り込み・宣伝・広告もしない。資源が豊かで余るほど有るから、少ない資源を取り合うように腹の探り合いや足元を見た商売はしないし、人口が少ない為出来ない。そして、その方法も知らない。それがいいところなんですが・・・・。
ところが、東京を中心に考えるので、商売のノウハウも経営学も情報も少ないのに社会システムは都市部方になってしまって、所得が少ないのに年貢が多く、第一次産業が衰退する一方のようです。
仕事が無いので若い世代はどんどん都市部に流失し、郊外の田畑は減反や後継者不足などで荒れ野原になり、いつの間にか大手資本が巨大ショッピングセンターを作り中心街はドーナツ化現象。そこに人は群がってはいても、ショッピングセンターがいたるところに出来てしまいチェーン店の星の潰しあい。個人のお店は営業努力不足も相まって、成すすべ無しの状態が続いています。
青森県は食糧自給率120%と第一次産業は言う事なし。もっとこれを活用したい。そのためには第2次産業を充実させる事。
第2次産業以降がほとんど県外に流れている事が問題です。
青森県はただ単に農産物を苦労して作って売っているだけ。それを県外の企業が安く買い上げ、加工したり付加価値を付けて何倍もの値段を付けて農家よりも多くの利益を上げています。
第1次より第2次のほうが所得が高い。第2次より第3次のほうが給料がいい。と産業が移り変われば所得格差が生じてくるのが今の社会システムです。
だから若い世代は、農業や漁業に魅力は感じづ、やろうとは思わない。でも、青森のような地方ではそれを生かすしかない。
であるならば、それらを連結してやったらどうだろう?
{煮奴。まだ肌寒いので、コトコトとゆっくり鰹醤油出汁で含めたお豆腐がご馳走です。}
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5~6年前に考えていた事が、減反減反で開いていく郊外のスペースを集約して、そこに今流行の福祉施設を作り、その隣に幼稚園・保育園を一体化した施設を作り、大学病院と農業試験場を隣接し、その周りに福祉と看護を合併した学校を作り、あたり一面畑にして、老人と子供達を中心に農産物を作り、加工工場も作り、それをブランド化し県外に売り込む。その補助を福祉施設の職員や看護生も手伝い、何か容態に変化があればすぐ目の前の大学病院に行く。てのはいかがでしょうか?
失礼な話かもしれませんが、今のようにただ老人ホームにお年寄りたちを詰め込むより、その生活で培ったお年寄りの農業ノウハウや人間性を活用したほうがいいのでは?と思います。
今のお年寄りの方々はとても元気です。本業で農業をやる訳でもないし、運動にもなる。「マイナスよりはプラスだろう。」ぐらいに子供たちと生産すれば、子供の教育にもなるし、今の社会で無視されている協力や思いやりの精神、お年寄りと子供の環境にもいいのではないだろうか?と考えていました。
これからの社会は何か単独にやるのではなく、一つ一つを連結させる必要性が有ると思われます。
ところが、誰もあんまりこの話には興味を抱いてくれる方がいなかったし、お金の周りが小規模だし自分の懐具合では無理だなと別な事を考える事にしました。
{浪岡の南向き斜面のリンゴ畑。}
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ワイナリーはいかがでしょう?ここ1年ほど考え中です。
青森市に浪岡と言う地域が有ります。八甲田山系の左翼部分に位置し、津軽平野に緩やかに地形が下っていくところです。
少し標高があり、傾斜もあり、南向き斜面の小高い丘もあり、寒暖差があり日当たりもよく、リンゴ栽培にも適したところで、美味しい農産物を作るいい条件が揃っています。
温泉も沢山あり、自分が一番桜のお花見でお勧めする、旧北畠の浪岡城址もあり、お釈迦様も修行に訪れた地で大釈迦と言う地名も残ります。そのなだらかな起伏の有る傾斜地に春にはリンゴの花びらが咲き乱れ、秋にはたわわに実ったリンゴが所狭しと並ぶ風景には心を潤してくれます。
交通の便もよく、国道7号線が通り、城下町弘前にも近く、奥津軽の入り口五所川原市にも近く、青森の3大都市を繋ぐ役割をしています。しかも青森の空港は浪岡に隣接しています。
ブドウ栽培の条件には、南向きの斜面で日当たりがよく、寒暖差があり、土壌がよく、水捌けのいい傾斜地で、降水量が少ない事。などがあげられます。
青森・北海道はまだまだ梅雨もなく、山梨や長野のように梅雨で「今年の葡萄はよくない。」と言う確立が少ないものでしょう。葡萄に多量の雨は天敵のようです。
緯度的にもブドウ栽培には適していて、下北ではフランスの高級葡萄品種ピノノワールとドイツ品種ライヘンシュタイナー・シェーンベルガーの栽培にもサンマモルワイナリーさんが成功しております。
同じ津軽平野に位置する鶴田町は、高級葡萄シュチューベンでも名高い所です。
{今年初の活の天然真鯛。メスと思って買ったらオスでした。けれどもまだ海水温が低いのかオスでも脂の乗りがよかったです。}
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もうそろそろ、津軽の皆さんも「米とリンゴを作っていれば御まんまが食える。」と言う概念を卒業していただけなければいけないように思います。もちろんリンゴは、果物の王様だしそれも大事です。リンゴだけでは物足りません。
農家を継ぐ若い世代はどのくらいいるのでしょうか?10年後はどうでしょう?農家に魅力があり夢や希望を抱いて取り組む若者がいるのでしょうか?
今の時代農業に着目出来、農業には大きな可能性が有ると考えれる若い方々は、残念ながら少ないと思います。
リンゴと米だけだから、そう成ってしまうのでしょう。それをもっと連結出来れば大きな魅力有る農業経営が出来るはずです。
「おお~!!このリンゴジュース美味しい!!このリンゴジュースを作ったところへ行ってみたい!!」とは誰も思いません。
けれども、アルコール類は違うのです。
青森市の銘酒‘田酒’に感動した県外の酒好きは、‘見学不可’なのに飛行機乗って、田酒の蔵まで行くのです。ワインを飲んだマニアたちは葡萄醸造所まで車を走らせるのです。
アルコール類には、人を呼ぶ力が有るのですね。
どんなに頑張ってもリンゴジュースは、1リットルで1500円が限界です。リンゴそのものも10月から2月までの短期間しか「美味しい!」とは言えません。
ワインは、単価が違うのです。頑張れば一本3000円以上。頑張れば5000円以上の値が付けれるのです。しかも、長期熟成が可能で、年を追う事に美味しくなるかもしれないし、遠くまで気軽に運べるのです。
銀座の高島屋さんで、津軽の人が見向きもしない陸奥リンゴが一個2000円で売られようが、九州の岩田屋さんで小玉のフジりんごが400円で売られようが、それは短期間の話です。
ワインは雪で半年農業が出来ない青森の気候条件でも、季節に関係なく年がら年中売る事が出来ます。
{津軽海峡産天然平目の皮を剥き引きする。}
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青森県も含め日本の多くの‘道の駅’が財政難です。しかも青森の多くの道の駅は冬期間休業もしくは開店休業です。
浪岡の道の駅は数少ない利益がプラスの道の駅のようです。それは、交通の便がいい事と、道の駅にお土産売り場・農産物売り場以外に、レストランや公園小さな店舗が沢山有り、複合施設になっているからでしょう。
その近くにワイナリーを作る。
道の駅でも売ってもらい、近くの空港でも売ってもらう。
日当たりのいい南向き斜面のリンゴ畑を譲ってもらう。もしくは、後継者のいないリンゴ農家に掛け合い土地を貸してもらう。などして、15年計画で商業ベースに乗せる。
貧乏県の青森では個人の力では無理なので、行政に動いていただく。
県か市が出資して、第3セクター事業でも何でも言いのですが、5~7年山梨か長野にワイン醸造の研修に数人を抜擢して修行に行き、その間に試験的にいくつかのブドウ栽培を始め、醸造所も作る。
事務方は、栃木のココ・ファームさんに研修に行き、障害者の方がどの様に葡萄作りをしているのかも見て来る。そして、障害者の皆さんと老人の皆さんにも協力してもらい葡萄作りをする。
障害者とお年寄りを多く雇用する条件で行政は出資し税金は免除にする。利益が出たらいくらかを収めさせる。
修行から帰ってきたら、試行錯誤しながらも少しずつ販売をを開始し、5年後には国内のワインコンクールに出品し、少なくとも銅賞を取る。その5年後には世界のワインコンクールに出品し、青森の名声を高め、アメリカ・ヨーロッパに売りに行く。
{トゲクリガニを盛り込んだ前菜。煮鮑・本鴨白レバーなど}
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ワイナリーの隣にはオーベルジュ(レストランに少し宿泊施設が有るお店)でも割烹旅館でもいい、温泉も掘って、お泊りのお客様に汗を流してもらい、青森の食材をふんだんに使いワインと地酒ともちろんシードルも召し上がって喜んでもらい、お土産にはワインと地酒を持って自分のところに帰ったら「いや~!青森はいいところだ~。何回行ってもいいぞ!」と宣伝してもらう。浪岡は飛行場も近くにあり東京なら日帰りも出来る。
山梨のワイナリーではレストランや宿泊施設も完備しているところも多い。
この発想もどこから来たのか分りませんが、何でワインはあって、日本酒醸造所には、それが無いのか?日本酒屋さんでも割烹旅館を隣接してもいいのでは?と思うけれども、ここが世界的ワインの消費人口と日本酒の消費人口の違いでありましょう。
世界の先進国では、ワインは卒業して日本酒と言う流れも有るようです。ゆくゆくは、日本酒メーカーも観光化事業で外人相手に日本酒醸造所兼旅館をやるところも出てくるかもしれません。
10年は利益が出ないかも知れません。けれども、毎年毎年第3セクター事業の駅前のデパートが「赤字だ赤字だ!」と騒ぐよりも、15年後には多くのお客さんを引き付ける魅力が有る事業を立ち上げ、若い世代にも夢の有る話を出来る世の中にしなければ、どんどん過疎化は進む事でしょう。昔は村・町レベルの過疎化でしたが、現代は市・県レベルでの過疎化が進んでいるようです。
少しでも早く、青森から世界レベル、世界で通用する会社・個人・商品を輩出しなければいけないと思います。
自分ではそんな事は到底不可能なので、「誰かやってくれる人いないかなぁ~?今の店ダメだったら、ワイナリーやろうかなぁ~?葡萄品種は、ドイツのドルンフェルダーとフランス、アルザスのゲベルツトラミネールにしようかなぁ~?」と考えている今日この頃です。
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{浪岡城址の満開の桜。}

ヤフーブログ‘食の超大国青森’もご覧下さい。
by tk-mirai | 2010-04-29 23:31 | Comments(0)

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