窯焚き          

{窯焚き作業。窯の中に薪をくべます。ひいろ陶房内}
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お蕎麦やワインの講釈が多い様に、好きな方なら器の講釈も、お蕎麦やワインに勝るほどのうんちくが存在するものですね。
北大路魯山人がどうの、柿右衛門がどうの、青華窯がどうした、古伊万里があ~だこ~だ、有田はあんでもね~こんでもんね~、油天目はこうだ、楽茶碗はどうだ、備前焼第十何代何とかがどうのこうのと、中国の景徳鎮やイギリスのウェッジ・ウッドなどの海外物も参入すると、くどくて、話が1週間、2週間では終わりません。
けれど突き詰めてシンプルにお話をすれば、「器は料理を盛るものです。」の一言で終わります。全然講釈も必要ないし、難しく・複雑に話す事ではないでしょう。
けれども、趣味事は、器も車もスポーツでも何でも、講釈やうんちくがあるから、人生を楽しくするのでありますね。
料理を仕事とする自分から見れば、魯山人が語ったように、「器は料理の着物」です。
古く昔、先人たちは、大きな木の葉をお皿代わりに使い、食事をしたことでしょう。
火を熾すことを発明し、焼いたり煮炊きする事で、生食していた今まで以上に、美味しく食料を摂取することを知り、そして、加熱する事によって、体に害のある菌も殺菌出来、その当時は治癒不可能な病気や感染症で、平均寿命が短かかったであろうが、火の開発で、食中毒は減り、生存率は向上した事でしょう。
{窯焚き作業2。窯の温度は1250度以上}
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火を使うということは、鍋になる器を必要になり、縄文土器に見られる筒型や寸胴方の器が作られるようになったものでしょう。
そしてその調理したものを入れる器が必要になり、木の葉から、お皿に転換していったものと思われます。
器のうんちくで、初心者のかたにでも分る説明はといえば、ここに世界一美味しいライスカレーが、あるとします。それを、世界一汚いお皿に盛り付けるといたします。もう一つは、まあ、そこそこの味のライスカレーを世界一美しいお皿に盛るとします。皆さんなら、どちらを選択しますか?
目をつぶって、出されたら、前者のカレーでしょう。けれども多くの方々は、後者を選ぶと思われます。
見て、汚らしい、お料理は、三日間何も口にしていないのは別にして、食欲をそそる事はありません。
美しい女性が、美しい衣装をまとうと、より一層美しく見えるように、一番最上なことは、世界一美味しいカレーを、世界一美しいお皿に盛り付ける事でしょう。
目で見て美しく、食べて美味しく、心も体も健康にする事が、お料理の基本であると思います。
今現在の器の姿は、お料理を盛って、完成する器と、飾ったり、財産のように持っておく事がステイタスの器、観賞用になっている物の、2パターンであります。
どちらでもよろしいでしょう。観賞用でも、実際使って活用するのも個人の価値観ですね。
自分は、あくまで、器は料理が有きと思うので、花器は別として、観賞用だけの器は見るだけにとどめます。
{窯焚き作業3。前から横から薪を入れ、温度を上げます。}
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自分の中での料理があって、その料理にはどんな器が一番美味しく見え、食欲をそそるのかを念頭に考え、器をを購入します。
多くは、自分好みに、デザインして、「この様に作ってください」と、特注して、作っていただきます。
一番いいのは、自分で作ることですが、時間があれば、やりますが、今はまだ、朝から晩まで、店につながれ、それは出来ません。料理を作るのに多くの時間を費やします。
それであれば、「もちは餅屋」と言うように、その道のプロにお願いすることが、一番いいでしょう。
けれども、陶芸家の方々は、料理のプロでない場合が多いので、自分がいくらデザインして頼んでも、イメージ通りに出来るはずはありません。
その為自分のイメージに近づけるために、こまめに陶房に足を運び、この方にはこれ。この人にはこれ。と言うように、それぞれの得意な手法の様式の器を、頼んで作っていただきます。
先月、いつもお世話になっている、青森空港のすぐ近くの、高田朝日山の‘ひいろ陶房’さんに窯焚きの手伝いにお邪魔しました。
今は色々な設備があり、器を焼くにも、電気で焼いたり、灯油で焼いたりするそうです。
けれどもその作業は、それほど難しいものでは無いとのことで、一番手間暇掛かる、薪窯をする時に、手伝わせてくださいと、お願いをしておりました。
五日五晩、休むことなく、窯に薪をくべ続けなければいけないそうで、五日間全部はお店があるため、お邪魔できないですが、お店の休みを利用して、朝から晩まで、手伝わせていただきました。
{窯焚き作業4。五日五晩の為、交代して薪を入れます。}
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申し訳ありません。次回につづきます。

  
by tk-mirai | 2009-01-10 16:14 | Comments(0)

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