馬肉の産地

{金木町の田園風景。線路はストーブ列車で有名な津軽鉄道}
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馬肉と言えば、九州は熊本などが産地として全国に名を馳せているものであります。もちろん、青森県人は商売が下手、宣伝・広告を知らないと言うのもございますね。けれども、実は結構な量が、青森から熊本へ送られているということを、馬の話になるとよく聞くものです。
先日も交流がある、フレンチのシェフから、「今、金木から帰ってきたとこです。馬の解体を見学してきましたよ。九州に送るらしくて、屠殺する瞬間は見せてもらえなかったけど、解体作業の速さはすごいですね。30分位で解体して、真空包装して、氷で冷やして、その日のうちに出荷するそうですよ。」という話を教えてもらいました。
ここまで読んでいただいて、馬を食べるなんて残酷だな。気持ち悪いな~。と思われる方は、ここで読むのをご遠慮くださいませ。次回は、馬は出ませんので・・・・。
けれども、生き物は何かしらの命を食べなければ、生きてはいけませんね。
食文化が違う。この地域では食べない。宗教上で口にしない。などなどの論争は、その文化、その人種そのものを否定する事になるでしょう。
牛は食べてもいいけど、鯨は賢いから食べてはいけない。などという考え方自体が、おかしいとしか言えませんね。頭が悪いから食べてもいい。いいから、食べてはいけない。は、人種差別と同じ事でありましょう。
ですから、生き物の生命をいただいて生活をしている我々が、もっと食べ物に感謝する気持ち、粗末にしない心構え、大事に生き物と接する事が、教育として必要な事だと思いますね。
{岩木山天然舞茸。5.6キロ}
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青森県では、金木と五戸が食用馬肉の産地として有名であります。
そのほかにも、観賞では、東通村の‘寒立馬(かんだちめ)’。競技等では、十和田や七戸、三沢などの地域で、馬が飼われています。
金木や五戸へお邪魔すると、馬肉屋さんが、商いをし、地域住民が夕方になるとお店へ駆けつけ、思い思いの馬肉の部位を買い、自宅で鍋や刺身や焼肉を夕餉のおかずや晩酌のお供にしているものであります。
金木・五戸では、自然な風景であり、その土地には馬肉を食べる習慣が根付いているもので、何も不思議な事ではありませんね。
自分も、金木や五戸へ足を運んだ時の楽しみは、馬肉屋さんへお邪魔して、その日の晩のメインディっシュに、馬肉を携えて帰る道程は、うきうきしながら、唾液が分泌されるのを啜りながら、意気揚々と帰るものであります。
{金木産馬肉で桜鍋。地物野菜、天然舞茸、横浜町牛蒡・人参などと}
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最初の頃は、なぜこの地域の人々に馬肉を食べる風習があるのだろうと、不思議に思ったものであります。大抵どこの地域でも、ピンからキリまで、牛や豚肉をメインに焼肉屋さんが、街々にあり、休日ともなると、お店の前に並んでいる姿がちらほら見られます。
「あそこ店の、肉は美味いけど、たれがいまいちだね。」「この店は、たれはいいが、肉がいまいちだよね。」などと、食欲を駆り立てる話に花を咲かせるものであります。が、あくまでそれは牛肉のお話であります。
馬肉の産地に、何度か通ううちに、「なるほどね!」と思ったことがありました。馬肉は、牛肉よりも値段が安い事に気付き、主要産業が農業や果物などの第一次産業が町を支配している土地では、馬肉のほうが庶民的であることに納得いたしました。もちろん、昔から、農耕馬・軍用馬としての産地であったのも、あるでしょう。三沢には、日本で始めての軍馬用牧場もありました。
農業圏では、平均所得が都市部に比べ低い。「だから、馬肉なんだな~。と気付きました。」
平均所得は低い。けれども、こんなに豊かに生活している事にも、気付きました。
そして、交雑牛や輸入牛を食べるよりは、馬肉のほうがはるかに美味しいのにも気付きました。
青森県は、どこへお邪魔しても、自然は豊かだし、食べ物は豊富だし、温泉はどの地域にもいくつもあるし、水も空気も美味い。お酒も美味しい。そして何より人が優しく、情が厚い。
都市部の方から見ると、無愛想なようで、人見知りで、世間知らずの様に見えても、照れ屋で純粋で、しゃべってみれば気さくな人が多いものです。
{特上馬刺し。我が家の茗荷と九州から贈ってもらう、天然ゆずと無農薬青唐辛子でゆず胡椒}
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馬肉の美味しさは、不思議なもので、国産牛の黒毛和牛や短角牛のヒレ肉を食べなれた人でも、食べてみると、まったりと口に解け、知らず知らず後を引く美味しさがあるものであります。
鮮度のいいものは、まったく血生臭くなく、牛肉や豚肉などと違い、熟成させて美味しくなるのとは違うのか、獣臭さもない。にんにく・生姜も必要なく、いくらでも口にしてしまうものであります。
鉄板鍋で、じゅう~じゅう~炙って、牛蒡や糸こんにゃくやお豆腐などと、お醤油と味噌を半々で溶いたお出汁でじゅじゅじゅじゅじゅっと煮込むと、その食欲を誘う香りに、我も忘れ、会話もなく無心で、いき付く暇もなく食べて、パンパンにお腹が膨れてしまい「また、やってしまった。喰いすぎた。」と後悔しても、又、無償に食べたくなるものであります。
お刺身のほうは、口に含むと、トロリと舌に溶け、消えるわけでも、筋張ったい訳でもなく、程よい噛み応えは、他の肉類にはない感覚であります。
青森県には、馬肉はもちろん、倉石牛、深浦牛、八甲田牛、東通牛などの牛肉。ガーリックポーク、鯵ヶ沢熟成豚などの豚肉。シャモロックや横浜町の桜姫鳥や八甲田の本鴨などなどの肉類も実に充実しています。
食料自給率120%の青森に生まれ育った、自分はあまりにも不幸でありましょう。
食べる種類から質から、どこよりも優れているため、この土地に鎖でつながれ、身動きできません。青森を愛して止みません。これでもっと、県全体がモチベーションが高く、地域の皆さんが自分のふるさとを評価していただければ、何も問題はないでしょう。そうなれば、失業率が13%以上だ。ボーナスは最下位だ。などと、恥ずかしい記事が新聞に載ることは、なくなるかもしれませんね?
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{ブルーベリーの産地として名高い中里町。ブルーベリーにセミの抜け殻}

Yahooブログ‘より良い社会作り’もご覧下さい。
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by tk-mirai | 2008-09-23 15:01 | Comments(0)

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