日本のプレミアムワイン

{ブラックベリー100%の果実身豊かで生き生きとした綺麗な赤ワイン。}
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お客様から時々「未来さんはお酒は何を飲まれるのですか?」と聞かれるときがあります。
どちらかと言うと、お酒は嫌いなほうではありませんが、「毎日飲まなければいけない。」というタイプでもなく、「飲まなければ飲まなくてもいい。」というタイプでしょうか。
それでもお店でお出ししているお酒については、お客様にしっかりと説明が出来なければいけないと考えている為、メニューに載せて有るお酒は全て自分で味見をしてからお出ししております。
どんな有名どころでブランド化しているお酒でも、自分で飲んでみて美味しいと感じないお酒はメニューに載せることはいたしません。
自分が飲んで美味しいと感じないお酒は、自分の料理とも合わないと思うので、値段に関係なく自分が美味しいと感じるお酒をリストアップしているつもりです。
毎日品質管理の為、何種類かは味見程度にひと口ふた口飲みますが、自分にとっては料理があって初めてお酒が有るものなので、アルコール類単発では飲む事はあまりありません。
もし、つまみ無しでお酒だけという時は、ランクの高いバーボンかスコッチを少しだけという感じでしょうか。
普段は、仕事が終わるのが遅い為、お酒よりもご飯が食べたいので晩酌はいたしません。
飲む時は料理に合わせてお酒を選ぶ為、和食なら日本酒。洋食ならワインという様に選択致します。
あまり焼酎類を飲む事は無く、揚げ物やこってりしたお料理の時は焼酎も飲むのですが、そもそも脂っこい料理を選択することが無いので焼酎はあまり飲みませんね。
日本酒やワインの美味しさを覚えてしまうと、なかなか焼酎は飲まなくなってしまいます。
醸造酒と蒸留酒では、美味しさにはっきりとした格差が有るので、日本酒なら4合、ワインなら一本飲めばあとはアルコールに飽きてしまうので、量を多く飲まない自分は醸造酒をお料理に合わせて好んで飲んでいます。
蒸留酒はバーボン・スコッチが好きで、しかも出来れば18年以上のものを好んで飲みます。
{山形県産葡萄100%使用の爽やかで香り豊かな金渓プレミアムブラン。}
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食事をする時、料理だけを食べるのと料理に合わせてお酒を飲み食いするのでは美味しさも格段に違いがあり、料理とお酒は互いに引き立て合い、1+1が4にも5にも成ります。
おフランス風の言い方ではマリアージュ。もともと男女の結婚の事のようですが、肉料理には赤ワイン。魚には白ワインなどとよく言われることですね。
ワインも単独で飲んでも美味しさは半減し、やはり料理があって初めてワインも真価を発揮するものでしょう。
日本酒でもワインでもそうなのですが、特にワインに関しては、世界中から選抜された高級ワインは、美味し過ぎて、つまみは必要なくなる感じがいたします。あってもパンかチーズで充分で料理が負けてしまう事が多いようです。
日本酒はワインと同じ醸造酒でも、高級ワインほどインパクトも濃さも無いので、斗瓶取りクラス(日本酒の最高級クラス)でもそれに合わせた料理を作る事は出来ると思うのですが、世界の高級ワインはどうやって料理を合わせるのかは、洋食の皆様方にお聞きしたいところでもあります。
日本料理にはやはり日本酒が一番合うのですが、時にはワインを合わせることもなかなか料理を美味しく食べる事が出来ます。
世界の高級ワインはインパクトと果実身が強すぎて、繊細な日本料理とはまったく合いませんが、日本のワインは食中酒としては繊細で品がありとても爽やかで美味しいものとこの頃感じるようになりました。
お店オープン当初からワインは置いてはいたのですが、自分自身がワインに乏しく、「これではいけない!」とワインをお好きなお客様にお願いして、まずはフランスのブルゴーニュから初めて世界各地のワインを飲むようになりました。
そして機会が有る度にお客様と食事をする機会を頂き、高級なワインもシャンパンも飲む事が出来、色々勉強させていただきました。もちろん身銭を切らなければ美味しさは分らないので、随分自分でもワインには投資いたしました。
{ボーペイサージュ。日本ワインの中でももっとも入手困難なプレミアムワイン。}
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一般的なワインの評価は、フランスが1番でその次がイタリアが続き、スペイン・ドイツ・カリフォルニア・チリ・オーストラリア・南アフリカ・アルゼンチンなどが話しに登りますが、日本のワインはなかなか話題に乗る事が無く来たようです。
けれども、このところ日本のワイン熱も非常に高く、ワイン好きの方々に随分日本ワインは指示されてきているようです。
今までの日本のワインの評価は非常に低く、甘いデザートワインが主流で、辛口でも値段ほども美味しく無く、安いチリワインのほうがずっと美味しいと言われてきましたが、近年随分日本のワインは進化してきて、今では世界レベルまで到達しているものもあります。
日本各地で今現在120~130のワイナリーが存在し、そのうち20~30は世界レベルだという評価もあるようです。
80年代以降国内では、それまでは国産ワインと安い輸入ワインをブレンドして造っていたものも、自社栽培葡萄100%、もしくは国産葡萄100%で作るワイナリーが増えてきて、ここ20年ほどで日本のワインは見違えるほどの成長を続けているようです。
辻静雄さん(辻調理師専門学校の創設者)の本を読んでいても、ワインを熟成させて美味しくなる事を人類が知ったのも、ワインの何千年の歴史の中でここ100年ほどの事で古い話ではないようです。
イタリアのワインが美味しくなったのもここ20年ほどらしく、スーパートスカーナといわれる、ボルドーのように葡萄品種をブレンドしたり、新樽で4年寝かせたりと作り手の感覚が変わってきたためここ20~30年は世界各地のワイン業界では随分評価が変化してきたようです。
今では、高いフランスワインよりカリフォルニアワインが上位の評価を取ったり、南アフリカワインもかなり評価が高まっています。
そして日本のワインも世界のワインコンクールで大金賞を取るほどのものも生まれ、今までの評価では計れないワインが続々と登場しているようです。
元来、日本人はどの分野に関しても几帳面で緻密な仕事ぶりが世界中に評価されてきたもので、そのまじめで堅実な仕事ぶりと外来ものも独自に日本流にしてしまう器用なところが多々有るものです。
そんな日本人がお勉強をしてしっかりと醸造技術や土壌研究を身に付ければ、当たり前世界に肩を並べる商品は開発してしまう事でしょう。
{クリスタルのグラスに注ぐと爽やかで薄く美しい色合いは日本の白ワインの特徴です。}
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けれども、世界のワインと日本のワインを比べると確かにインパクトは欠けます。けれども、繊細さや緻密綿密さ、爽やかさ、上品な美味しさは世界のトップクラスのように感じます。
日本料理の個性を消さず、それでいて引き立てあう日本のワインは食中酒としては世界レベルと感じます。
今多くのワイン愛好家は、世界の高級ワインを所望していますが、ほとんど多くはとても果実身溢れ美味しいものですが、濃すぎて食中酒としてはなかなか疑問なところも有るような気がいたします。
日本のワインの歴史は120年ほどで、歴史観点から見ればヨーロッパには敵うはずも無く、文化的に見ても根づいているとは言えないでしょう。
そして味だけを見て評価を出来る方々もまだまだ少ないようです。
「どうせ和食屋なんだから、ワインも国産ばかりにしてしまおう。」と自分が取り組み始めたのもここ1~2年ほどで、それまで海外のワインに触れる機会が多かったのですが、自ら国産ワインについて情報収集して取り寄せて飲んでみると、最初の頃は「いや~、やっぱり物足りないかな~?ピュリニーモンラッシェには程遠いなぁ~。」「ルーチェやソライアには全然及びも付かないな。」「日本の2000円飲むくらいなら、南アフリカの800円かチリの1000円のほうが旨いかな?」などと感じながら飲んでいたのですが、回数をこなすうちに、「あれ~、食中酒としてはかなりいけるな!」と感じるようななってきました。
中には、単発で飲んでも食中酒としても、世界のワインに引けをとらないワインも存在する事を知り、国産ワインを200種ほど味見をしているうちに和食には日本ワインが美味しいと分るようになってきました。
日本人のように穏やかで優しく繊細で自己主張する事無く、相手(料理)を引き立てる事が出来ると知るようになりました。
{世界のワインコンクールで大金賞を獲得した銘酒‘ルミエール1990’}
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日本のワインに触れているうち、日本ワインが今非常に評価が高く、先進国の日本文化ブームも相まって、ヨーロッパでは山葵やゆずは当たり前。日本酒はかなりの量が輸出されていて、日本ワインも今ではヨーロッパでも販売されるようになってきたようです。
市場では濃厚で芳醇なワインが脚光を浴びていますが、生産者や販売する側は少しずつ風土に根ざしたワイン作りを始めているようです。
時代が進むにつれ、ワインも料理も道具も人も感覚も洗練されてきて、単発での美味しさよりも、やはりワインは料理があって初めて活きるものであり、濃いワインが主流しているところから、料理に合わせたワイン作りに移行しているようです。
評価は随分と分かれるようですが、ビオディナミ農法・有機農法・自然派ワインなどといわれるワイン作りに生産者は少しずつ拡大しているようです。
どうしても、生産者や販売する側がお客様よりも先を進むので、これからはナチュラルなワインが大勢を占めるときも来るかもしれません。
食料品の偽装事件、冷凍ギョーザ事件なども関係して、安全で安心して飲めるワインが指示を広げているようで、日本のワインは益々これから成長が見込まれます。
現に「ブルゴーニュで修行した。」「ボルドーで醸造技術を学んだ。」というワイナリーが日本でも増え、技術的には世界に引けをとらないレベルまで進んでいるようです。
山梨の‘ルミエール1990’を口にしたとき、「いや~!日本でもこれ程のワインがあったか!」とびっくりし、世界の高級ワインと同じく、抜栓直後から辺りに香りが漂い、熟成ワインと同じく薄濁りを帯び、ワイングラスの内側にねっとりと絡み付き神秘的な輝きを滲ませながら、時間を経つほどに味わいが変化していくさまは、20年の時代を物語るような味わいを与えてくれました。
それでいて、濃くなく奥行きがあり、非常に上品で繊細で綿密で後から後からのど元と鼻をくすぐるような風味は、料理も引き立て時を忘れさせてくれるものでした。
いいワインに共通している事が、抜栓する前から何かオーラを放っているものです。ルミエール1990も同じくコルクを抜く者にしか感じる事が出来ないものですが、コルクをカバーしているフィルムを外した時、何かワインがコルクを開ける者に訴えかける異様な雰囲気を感じることが出来ます。
これからの日本ワインは非常に面白く、家族だけの小規模ワイナリーから職人気質の個性派ワイナリーなど少量生産で高品質のワインが数多く生まれています。
そんなこんなで当店でもタケダワイナリーさん(山形)、機山ワイナリーさん(山梨)、小布施ワイナリーさん(長野)などなど世界に通用する小規模ワイナリーの国産ワインを100種ほどご用意しております。
機会があったら、日本料理と日本ワインを楽しんでみてください。
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{津軽鉄道。日本の心の原風景、桜の名所芦野公園駅。}

  ワインを飲む予備知識
・余計な講釈に振り回されない。
・値段で判断しない。
・栓を抜いてから、数時間ほど空気に触れないと真価を発揮しない。
・開けて見なければ分らないということを憶えておく。
・コルクを使用したワインの1割近くは腐敗しているのを覚悟する。
・スクリューキャップを格下だと決め付けない。
・とにかく色々飲んで自分好みを憶える。
・あくまで自分の舌を基準に置く。
他にも沢山講釈はありますが、ワインのガイドブックの方が詳しいのでご興味の有る方は本屋さんへ。
ガイドブックに書いてないことは自分で憶えるのが一番の近道です。

ヤフーブログ‘食の超大国青森’もご覧下さい。
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by tk-mirai | 2010-06-14 22:19 | Comments(0)

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