未来のお勧め店 1

       ~営業のお知らせ~
  ゴールデンウィーク  4月29日 5月2(日)・3(月)・4(火)日営業いたします。
  5月5・6日お休みを頂きます。宜しくお願い致します。

{当店で使用する大納言小豆。普通小豆の1.5倍ほどのお値段です。味も普通小豆と一線を超えた物です。}
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自分のお店柄、お客様の座るカウンターと自分の立ち位置の間に仕切りなどはまったく無く、手元まで全て見えるようなお店のつくりになっております。
とてもお客様との距離は近く、お料理やお酒を楽しむ合間合間の会話も楽しい時間を過ごす要素になっていると思います。
よくお客様の会話の中で「未来さんは外食するならどこのお店に行かれますか?」という質問をちょくちょく聞かれます。
好き嫌いなく何でも食べるため、どんなお店でも楽しみ方は有るものですから、御一緒する方々と楽しい時間を過ごせればどんなお店でも良いのです。
それでも、作るより食べる事が好きで始めた飲食業ですから、自分の個人的な感覚から、お店構えがどうの、サービスがどうの、清潔感がどうの、お酒がどうの、値段がどうのなどなど細かい事を抜かして、純粋に飲食店の主役であるお皿の中が美味しいというお店をご紹介することが多いでしょうか?
その為、チェーン店化しているお店や既製品・冷凍食品・アミノ酸などという白い粉や添加物などを多用しているお店には伺う機会がありません。誰かに誘われれば行くのですが、選択肢に入っていない為、個人的にはお邪魔する事がありませんね。
仕事柄、県外にも出かける機会がそこそこあり、色々なところへお邪魔して青森を出れば出るほど思う事なのですが、「青森は色々な意味ですごいし、食べ物は一番美味しいと思います。」
人口は東京の40分の1もないし、平均所得も極めて低い、飲食店も都市部に比べて少ないですが、多いからといって確かなお店が沢山有るわけではありません。特に飲食店に関しては、数が多いから美味しいお店が有るという事ではありません。
少ないんですが有るんですね。青森には。どの分野の飲食店も。
ラーメン・お蕎麦・定食・洋菓子・和菓子・焼き鳥・焼肉・和食・洋食・中華・パン・コーヒーなどなど各分野で美味しいものを作っているお店は沢山あります。
全てのお店にお邪魔したわけでもありませんから、自分がお勧めできるところは数少ないかもしれません。知らないお店も有るでしょうが、少しずつ自分が分るいろんなジャンルの飲食店をご紹介しようと思います。

     ‘心得ていただきたいこと’
人間と同じで、全てにおいてバランスのいいお店、全てがおいしいお店など存在するわけは御座いません。ですから、自分がお勧めするものは「この店のこの商品がピカイチ」というものをお勧めいたします。しかも個人的な感覚ですので、「別に~。」という方もおられるかも知れませんが、自分が飲食店を商っているものですから、原価やどのくらいの手間隙が掛かったという事も、この値段に見合っているのか。なども自然に感じて判断するものですので、御機会があったら2~3度は味わってみてください。1回では飲食店は分るものではありません。
それから、「知り合いだとか同業だから・・・。」などの個人的な感情論は省かせていただきます。後で恨まれるかも知りませんが・・・・・。自分は全ての個人の飲食店を応援する者です。いいものは徹底的に評価します。それから順位などはありません。ということを心に留めてご覧いただければと思います。
「こんなお店もお勧めですよ~。」と言うご意見も出来ればお聞きしたいものです。
皆様の楽しい食文化のお役に立てればと思います。
{青森市浪岡の富士見堂製ガトーチョコ}
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      和菓子系  その1
 ・富士見堂(青森市浪岡)
個人的に好きなお店です。ここでお勧めするのは、‘ガトーチョコ’と‘ロシアンクッキー’でしょう。
ガトーチョコの中身は未だに分りません。たっぷりのレーズンと胡桃を何かの生地で合わせ(小麦粉かナッツのパウダーか?)、シナモン・ブランデー・バターかマーガリンなどをたっぷり合わせ固め、周りをチョコでコーティングしたものです。このお菓子との出会いは衝撃的でした。これほど香りがプンプンするお菓子はなかなかありません。鼻に抜けるシナモンと洋酒の香りは和菓子とは思えません。一つ食べると鼻の奥を鷲掴みするような余韻は大人の味わいでしょう。食後の赤ワインや午後の紅茶を美味しく誘います。
ロシアンクッキーは、クッキーを2つ合わせた中に、マーマレードかオレンジ系のジャムを挟み、ジャムが飛び出さないように側面をこれまたチョコでコーティングしたものです。ざくざくっとしたクッキーに、チョコと甘酸っぱいジャムとのコンビネーション、口の温度でとろけるような絶妙なコラボは、ロシアンティー(ダージリンティーにたっぷりブルーベリージャムを入れたもの)をご準備してお召し上がりいただきたい。 
いつ営業しているのか分らないのもこのお店の魅力でしょうか。定休日は第2・第4日曜らしいですが、開いていない事もたまにあります。いつだったかお昼12時頃お店まで行くと、半分カーテンが開いていて、開いているのやら閉まっているのやら、「すいません~。」と声を掛けると中学生くらいの男性が出てきて、「今日はお店営業してないんですか?」と聞くと、「いや、普通に2時位から・・・。」と。「じゃ~また後でお邪魔します。」と4時頃行くと今度は完全に閉まっていました。
この辺も個人店の面白味のところです。人を雇わず人件費が掛からないからいいものが作れ、物作りに一生懸命だから宣伝広告もしないし、人知れず利益も出ないし広告するお金も無い。だから味も守れて長く付き合える。もしもお買い求めの際は、その様な事も考慮して個人店とはお付き合いしていかなければなりません。
{大納言小豆にて未来特製水羊羹。お持ち帰りを主にする和菓子屋では出来ない口解けです。} 
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・松村(黒石市こみせ)
商品の数が少ないのに一つ一つ丁寧な仕事ぶりが窺える‘干梅’の銘店。
バターや生クリームに飽きたベテラン選手の良きパートナーとして、‘最中・干梅・桃山’が絶品です。
干梅は程よい甘さの白餡と求肥を合わせ梅のエキスをしのばせ、赤紫蘇にて包め四角く成型し砂糖漬けにしたもの。上品な甘さに梅と紫蘇の香りが鮮やかに和菓子の美味しさを再発見させてくれます。
最中はかなりの名品で、これを知ってから東京の三越さんにお邪魔しても、‘たねや’さん‘仙太郎’さんの最中を買う機会が減りました。すみません。最中は、皮が好みを分けるものと思っておりました。水分を含んだ皮は口の‘あげた’(口の中の上側)にくっつき少々気分をイラつかせるものでした。そこへ‘たねや’さんの最中が登場し、「食べる時に包んでくださいよ。」と餡と皮が別々に包装された最中を知り、「これはアイディアだな~。」と感心しておりました。そして、個人的にはあまり気にして最中を買うことの無かった自分が、松村さんで、何度か干梅を買っていたところ、対応してくれたお店のお姉さまが、「良かったら、召し上がってください。包んだばかりなので、少し皮がしっとりしてから召し上がってください。」とサービスで最中をくれました。「しっとりしたら、皮が台無しじゃないのかなぁ~。」と思って、言われた通り少ししてから食べると、しっとりとした皮と餡の歯ざわり、嫌じゃない微妙なさわっとした歯ざわり、あげたにくっ付く事無く、上品な甘さと餡の香り。丁寧に灰汁抜きされた白餡の漉し餡とその中に粒々と柔らかく炊いた小豆が混じり、ほのかよりも多いほどの塩味の利いた餡。少し爽やかなねっとりとしたその白餡は、山芋を混ぜているのかどうか?ちょっと分らないのですが、丁寧にお鍋でお豆類を焚き、しっかりと杓文字で練られた事が読み取れる、時間と手間が惜しみなく費やされた事を窺わせる最中です。
もう一つお勧めが、丸型の焼き菓子です。これも有るとき、「いつもどうもと。」お姉さんがサービスでくれて、何とは無しに食べてみたところ。「んんっ。やられた!」という一品です。花形か何かの形に成型された狐色に光る小麦のしっとりとした薄皮に、中は半透明で、ねっとりとした白餡系の鼈甲餡。粘りと艶が出るまで、せっせ、せっせと鍋で杓文字を休む事無く練り続けたであろうという上品な餡は、スーパー用に大量生産された和菓子の焼き菓子とは別種の和菓子で、多くの皆さんが気にも留めない和菓子の焼き菓子の根底を覆すものでしょう。
松村さんのすばらしい所は、一つ一つのお菓子に合わせ餡子類を別々に作っているところでしょうか。そのため商品数は少ないですが、一つ一つのお菓子の完成度に驚かされます。多くのお菓子屋さんは餡子は餡子屋さんに頼んだり、いっぺんに餡子を炊いて、形に変化をつけて中身は同じということをしがちです。別々に餡子を作るのは時間も手間もお金もかかり、なかなか商売上は出来ることではありません。その時間があれば別な商品開発をしてしまうものです。
地味で色気も無いお菓子の為多くの支持を掴む事は困難でしょうが、これこそ味で勝負と言う心意気でしょう。
{黒石こみせの松村製干梅}
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 ・まつしま(五所川原金木)
金木の町中の斜陽館のすぐ近くに有る老舗のお菓子屋さん。
小さな都市のこの手のお菓子屋さんは、和菓子屋さんであり、洋菓子屋さんでもあり、そこの街の住む人々の昼のひと時を楽しませてくれる大事な大事な存在でありましょう。
金木方面で有名なお菓子が、‘甘露梅’(かんろばい)。
梅は使われてはいないのですが、津軽地方では、梅や杏子を漬ける時、種を取り出した梅を塩漬けし、赤紫蘇も塩漬けし、その梅を一枚一枚赤紫蘇で包んで塩や蜂蜜や砂糖で漬け込んだとても手の込んだ梅干が昔からあります。そのため、津軽地方では赤紫蘇で包んだお菓子を「梅干菓子」といいます。
まつしまさんの‘甘露梅’を買うと、その説明書きには「明治天皇が興行のおり、なんとかなんとか~。」と書かれているので、そちらをご覧になれば詳しく示されていると思いますが、どうやら昔からあったお菓子のようです。黒石の松村さんの干梅とは対照的に、甘露梅は黒い小豆餡を求肥で包み、赤紫蘇で包んで四角く成型してたっぷりの砂糖で漬けたものです。干梅も甘露梅も似たようなお菓子です。甘露梅は甘味が強く、どこか懐かしい田舎を髣髴とさせるそのお菓子は、濃い目のほうじ茶に何十年来の気心の知れた人と過ごす時間にはもってこいのお菓子です。岩手の一関にも‘たむらの梅’といって、梅酢を練りこんだ同じようなお菓子があります。弘前の開雲堂さんの干乃梅や青森市の甘精堂さんにも似たお菓子があります。関東のお客様にはとても喜ばれるお菓子です。まつしまさんでは、「これは20年前から姿を変えていないな~。」という昔からの洋菓子もお勧めです。ティラミスなんかは昔のままでいいですね。その関係筋で青森市浪打にキーファルンバウムと言う洋菓子屋さんがありますが、そちらは洋菓子系のお話で・・・・。
まだまだご紹介したいお店はありますが、次の機会に・・・・。

ヤフーブログ‘食の超大国青森’もご覧下さい。
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Commented by 秀人 at 2010-04-20 22:42 x
お久しぶりです。大人の週末拝見しました。食材は旅はなるべくしないほうがいいですね!吉祥寺で物件が見つかりました。いろいろ新しいことばかりですが勉強になっています。未来さんの後を東京で追ってみます^^
Commented by tk-mirai at 2010-04-21 18:47
秀人さん。今日は。お元気ですか?
物件が見つかったそうで、これからが大変ですね。やる事は無限大にあり、モチベーションが上がりっ放しで、忙しくても楽しいと思います。
どんなお店に成るのでしょうね。楽しみですね。自分でお役に立つことがあったらおっしゃってください。青森から応援しております。お店が出来たら教えてください。
by tk-mirai | 2010-04-15 19:09 | Comments(2)

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by tk-mirai
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